ほぼ足りてまだ欲 その先

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そばや大繁盛

 小諸は新幹線を佐久平にとられてしまって衰退の一途といわれていたけれど、本町界隈の北国街道沿いは町がこぞって町並み保存に力を注ぎ、各自治体からの補助金をもらって修復に努めている。私がここに始めてきたのは、母校のほぼ同じ年齢のある先生に連れてこられた時である。江戸期からの町屋を解体して跡地を駐車場としようとした持ち主に交渉してこれを借り受け、修復してそこを週末だけのそば屋とした人たちの運動がこの地域をこうした保存に向かわせた原点であったようである。毎年この「そば七」というそば屋には来ているのだが、今年からは平日もお店を開ける事にしたようである。これまであんまり気にならなかった大塚酒造の古いポスターが気に入ったなぁ。「浅間の水を瓶詰めに」浅間嶽という地酒のコピー。大塚酒造に行ってみると今でもこの酒を売っていた。この通りは舗装もし直し、落ち着いた風情になってきた。町屋館に立ち寄ると大きな味噌樽が残してあったり、健速神輿の写真が展示してある。毎年7月10日前後の日曜日に神輿が練るという。ここの神輿は六角である。この通りでのお気に入りは、そば七だけではなくて、「つたや」(昔は蔦屋と書いたそうである)という旅館で予約すると食べられるそば定食も気に入っている。残念ながらいっぺんに両方を食べるほど私の胃は大きくない。つたやさんではそばを打っている間に女将さんのアイディアらしい小鉢のつまみがいくつも出てくる。そばがでるまでにこれをつついてお腹が埋まって来ちゃうのが何ともジレンマである。そばは旦那さんが打ってくださっているようで、何年か前には連れと私の二人だけの客のために打ってくださったのだが「もう、これ以上は・・」と云うほどの量であった。後で知るのだが、地元のそば屋はもう勘弁してくれというほどの量が普通だされるそうで、都会からやってきてはじめたそば屋さんはその量ですぐにわかる。