ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

じっくり歩くと

 ここで教えていただいて何年か前には高浜虚子記念館にもうかがった事がある。戦時中虚子は支援者のお世話で小諸に疎開していたようである。元学校の先生でおられた方が微に入り細に入り虚子について解説をしてくださった事を思い出す。
 町屋館におられた解説ボランティアの方から丁子屋というおそば屋さんもある事を聴き、そば粉のお焼きを買いにいく。そばと熊笹のソフトクリームも食べる。なんだか抹茶のような味がする。
 この通りでひときわ目立つ古い建物は元小諸銀行だった骨董の「萬屋」さんである。店頭から子細に見始めた家人が入り口の外に並べてあった「8月の大特価」と書いて700円とした絵付けの飯茶碗を手にしながら入っていく。ここからもうすでに確保か?入ってすぐのところに旦那がおられて屋根を葺き直したんだというので、表に出てみると、おぉ!とても綺麗になっている。銅の樋も真新しくなっていた。光り輝いている。すぐに緑青が吹いてまた良い色になるんだろう。総額700万円の半分に時限立法の補助金がつくからまだやる気になるという。懐古園でおなじみの島崎藤村が住んでいたというあたりを歩き、その石碑のたもとに涼を求めて寝ていた黒猫を見つける。黒猫の目は本当に不思議である。