ある地域のホームレスの人たちにアンケート調査をしたらそのうちの7割は多重債務者だったという新聞記事があったそうである。ということは定住できる住宅を見つけただけじゃなんの改善にもならないということか。要するに最後に街金融に手を出して、いわゆる夜逃げをする結果となってしまった人たちだとすると、支援として必要なのは弁護士なのではないか。民事のそれも企業再生法なんかを扱う弁護士だったら儲かるからやりたがる人もたくさんいるだろうけれど、同じ民事でもこっちは喜んでやる弁護士さんがいるとは思えない。
しかし、世の趨勢は「自己責任」だから放っておけ！という方向に進むのだろうか。蟻さんがついにやってきた冬に暖かいところでそれをやり過ごすのと違って、キリギリスさんがぼろぼろの夏物のモーニングで寒さに震えていても、「僕たちが一生懸命汗水垂らして働いていた時にキリギリスさんはスイッチョン♪と唄って遊んでいたものなぁ、と言い放つか。「キリギリスさん、どうぞ中に入ってください！」と扉を開けるのか・・？受け容れるのだとしたら、後から後からキリギリスさんに近い人たちがどんどん押し寄せてきたらどうするのか？マザー・テレサはどう思っていたのだろうか。
