ほぼ足りてまだ欲 その先

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蛭 メルボルン 杉本良夫先生

 そうそう、今日は木曜日でNHKラジオの夜中の海外情報はメルボルンの杉本先生だった。
 相変わらず豪州は暑いらしく、先週末はメルボルンでも40℃を超えたそうだ。そういえばシドニーの正月元旦も40数℃だったと、先日友人が云っていた。そうした状況の中で開かれるテニスの全豪オープンは選手にとっても辛い(シャラポアも負けた)。相変わらず今年の夏もブッシュ・ファイアーだらけの様子である。いつものことといいながら、今年こそうちのあたりに火事が来るんじゃないかと心配したものであった。
 26日はAustralian Dayといってキャプテン・クックシドニー湾に到着したことを祝う日である。
 保守連合政権を1996年から続けているジョン・ハワードはAustralian Dayのスピーチでもどんどん保守反動化に拍車がかかっているようで、マルチ・カルチャリズムは行きすぎている、ヨーロッパ文化の伝統にもっと目を向けよ、と煽っているらしい。最初の頃こそOne Nation Partyを積極的に支援することはなかったものの、コメントを出さないことで暗に不支持ではないことを見せる程度であった。しかし、どんどんハワードはまさにブッシュと我らが公僕チーフと足を揃えて多文化共生に背を向けることを躊躇しなくなる。Culture Warsとまで呼ばれているという。結局豪州もまたかつての道を戻っていくのだろうか。日本がどんどん戻っていこうとしているのと同じように。
 シドニーのビーチはレバノン系と白人系の若者の衝突以来相変わらず多くの警察官が警戒しているらしい。それでいて、全豪テニスの決勝に進出したシンデレラ・ボーイ、キプロスのMarcos Baghdatisは父親がレバノン系でありながらも今や豪州では俄然人気爆発だという。彼はなんとランク54位。
 最後はリチャード・ソニアス・オーストラリスという蛭の話であった。これは20-30cmもあるという大きな、メルボルンのヤラ・リバーに生息するという。この蛭が一度吸い付くと10時間ほど離れないと云う。指の縫合や筋肉の移植のような細かい血管等の接続を必要とする整形外科手術ではこの蛭が唾の中に抗凝血物、あるいは血管拡張物がふくんで持っているので、医学的にも非常に有効なのだという。シドニーリバプールにある病院では、この蛭を専門に扱っている看護師の方がおられるそうである。
 やはり私はNHK著作権を侵害していることになるのだろうか。