職場に友人が顔を出す。聞いて貰いたい話もあったので、一緒に出る。彼が母校（彼は今でも所属）の図書館に行くというので、私も同行する。卒業生のカードで入場。かねて手帖にひかえてあった本を借り出す。「重光葵手記 正・続」中央公論1986 そして今一冊は道場親信の「占領と平和」青土社2005である。いずれも700頁を超えるもの。そうそう買えない。
で、重光葵手記・正は昭和61年の出版であるが、この借り出した本の中から昭和63年9月12日15時32分付のスーパーのレシートが出てきた。松電ストア大町店としてある。松電とはもちろん松本電鉄のことであるが、今は既に松電ストアという名前はない。調べるとアップルランドという名前のスーパーになっている。卵M168円をはじめ食材4964円を買って一万円札で支払っている。私の推測によれば、多分どこかのゼミの合宿で、この本を持っていき、松電ストア大町店で自炊の仕込みをしたのではないか。もしくは誰かの別荘か。
一緒に出てきたのは「トーヨーデンキ・所沢店」のサービス券。「この券10枚でCD1枚を無料レンタルいたします。」と書いてある。調べるとこの店は今は「Softnet Japan」となっていて漫画インターネット店。所沢店は昭和62年5月に開店して平成2年に新所沢店に統合、となっている。つまりこれを借り出した人はCDも借り出して白馬方面に出かけたのだろうか。それにしても、それ以降誰もこの本を借り出していないのだ。
