ほぼ足りてまだ欲 その先

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その時

 NHKの「その時歴史が動いた」をほんのちょっと見た。零戦の話だった。設計者が防弾を考えた設計変更を進言しても、源田実は「大和魂で乗り切る」ことを主張し、防弾を考慮した設計変更を却下したとする。攻撃されると結果的に乗員は犠牲となり、ベテラン乗員が失われる率が高くなる。マリワナ沖海戦で250kgの爆弾を抱えた経験の浅い乗員が操縦する零戦は当然不利。簡単な図式だったことが分かる。
 しかし、そこを頑迷にも貫き通す海軍参謀というあり方を顧みると、彼らは自国民に対して明らかに罪がある。そんな人をなんで戦後参議院議員として国会に送り出していたのだろうか。源田実はカーチス・ルメイに対する叙勲を推薦した原動力となったとも伝えられている。カーチス・ルメイは日本全土に無差別爆撃を実行した遂行者である。遺族会自民党の票田である。自民党は源田実を公認していた。そして源田実は戦闘機の防弾を却下した。遺族会は自らを「遺族」と追いやった参謀を支持したことになってしまうのだろうか。