ほぼ足りてまだ欲 その先

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座礁船二隻

 今度もまた鹿島港でのore carrierの座礁である。中国籍船オーシャン・ビクトリーは強風の中旋回中に右舷を防波堤の先端に当て、そこから浸水して座礁しているという。風さえおさまれば沖修理で解決が付くだろうか。もう一隻のパナマ船籍の貨物船エリダエースは鹿島港内で座礁していると報じられている。いったい原因はなんだろうか。先日の座礁と同じようにエンジントラブルだろうか。鹿島には座礁を引き起こす何らかの要因があるということか。尤ももともと港なんてなかった所にウォーターブレイクで囲って無理矢理港を構築したことがやはり要因だろうか。「鹿島港湾・空港整備事務所」のサイト、「沿革」の中、「昭和40年(1965)鹿島港、中央航路の掘込み開始」をクリックするとどんな大きな工事をやったのかが分かる。そしてこの港の外航航路が如何に制限されているのかが分かる。
 先日座礁したGiant Stepは実質的にはMitsui OSK Lines (MOL)の船で未だにそのまま。二人の乗組員が今でも行方不明だという。海洋汚染情報 −海の事件簿−がこれら一連の事故について詳しい報告をしている。今回の二隻についてもこちらのサイトは期待できそうである。二隻のうち一隻はD社のチャーターかと書いておられるけれど、どこのことか分からない。

オーシャン・ビクトリーは鹿島港で鉄鉱石の荷揚げ作業中、エリダ・エースは石炭の荷上げに備え接岸していたが、両船とも24日午後に天候が悪化して波が高くなったため、沖合に退避しようと出港した直後に座礁した。神戸新聞2006/10/25 12:32

この記事によると両船とも原料岸壁にいたことになる。結果的には天候の悪化に際しての離岸判断が遅れが原因ということになる可能性がある。問題は両船のホールドに残っている多量の鉄鉱石、原料炭の回収である。短期的に見ると住金鹿島の鉄鉱石の原料繰りに影響は出ないのだろうか。