ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

久しぶりに新宿

 若い友人のひとりが4-5年やっているフラメンコの会が新宿であって顔を出した。彼女はここのところ海外営業に励んでいて先日も海外出張から帰ってきたばかりだという。先生も若い方で生徒さんの方が歳上の方が多くおられそうである。実はフラメンコのライブもまた生まれて初めてみたのである。歌い手や周りにおられるお弟子さん方が合いの手ように「オーゥレェ〜」と声をかけていると、観衆の中の小さい子もそれに乗って大きな声で「オゥレェ〜」と声をかける。きっとあの思わず声を上げるというのが本来の音楽だろうと思う。いつどうやって手拍子をしているのか分からないが、自然に手を叩き始めるのが本来の音楽なんだろうと思う。姪っ子が以前に踊っていたことがあったとかで彼女の結婚披露宴でフラメンコを従姉妹と一緒に踊っていたことを思い出した。今日のフラメンコは年の頃なら還暦あたりと思われる達人のギタリスト、そしてカンタオールとでもいうのかその少し歳上かと思われる男性歌手がとっても素晴らしい喉で盛り上げる。とにかく何を唄っているのか全く意味は分からないものの、とにかく「オゥ〜レッ!である。女性の歌手も日本人だが素晴らしく、日本にこんな文化の担い手がいるとは驚きだ、と思った。ところが家に帰ってちょろっとググルと、こちらを読んで驚いたのだ。「フラメンコを踊る日本人バイラオーラや日本人カンタオールを見て驚く人はまだ多い。だが日本には世界中のどの国よりもフラメンコ指導者や教室が多いと云われてる。同様にスペインで一流アーティストが指導するレッスンでも日本人の占める率は高い。」と書かれているのである。そういえば40年近く昔に大学に入った時に「スペインギター」のサークルというのが大所帯だった。友達につきあってその定期演奏会というものを聴きにいったことがあるが、4年生の男性がフラメンコ・ギターを情熱的にかつ技巧的に弾きこなすのに舌を巻いた。彼はその後スペインに行くのだと聞いた覚えがある。
 最後の先生の踊りはそれはそれは余裕と雰囲気でさすがのものである。同級生の若者たちと、その中のひとりのご両親(私よりも若いのでまたびっくり)もご一緒にしばしの歓談。
 紀伊国屋に寄って年末の切符を入手し、数冊の本を入手。坂上二郎さんとすれ違う。私の前を歩いていた高齢の女性が嬉しそうに私を振り向いて「二郎さんでしたね?」と仰るので私も笑顔で肯定。ちょっとした連帯感である。