ほぼ足りてまだ欲 その先

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勲章かぁ・・。

女性助けようと線路に、殉職した宮本警部に勲章 (2007年3月1日21時52分 読売新聞)
 線路に入り込んだ女性を助けようとして電車にはねられ、先月12日に死亡した警視庁板橋署常盤台交番の宮本邦彦警部(当時53歳)(巡査部長から2階級特進)の遺族に1日、政府から正七位旭日双光章が贈られた。事故後、同庁には全国から手紙や電子メール、記帳などが1万件以上寄せられ、今も同交番を訪ねる人が絶えない。妻の礼子さん(53)は同署を通じ、「改めて夫の行為を誇りに思います。全国から寄せられたお見舞いなど温かいご芳情に心から感謝しています」とコメントした。授与式の会場となった板橋署の講堂には、宮本警部の遺影が飾られ、伝達役の警察庁の小野正博審議官は、礼子さんと長男の大学1年生、篤史さん(20)を前に、「身命をかけて職務を実践し、すべての警察官の心に火をともしてくれました」など、追悼の言葉を述べた。一方、板橋区では、宮本警部の勇気ある行動をたたえ、同交番付近に記念碑の建立を検討しており、近く地元町内会と協議する。

Wikipedia
 旭日章:日本の勲章の一つ。1875年(明治8年)4月10日に制定され、2003年(平成15年)11月3日に改正された。国家または公共に対し功労がある者の内、功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた者に対して授与される。瑞宝章よりは授与対象が狭いとされる。旭日章は、上から次の6級に分けられる。
旭日大綬章>旭日重光章>旭日中綬章旭日小綬章>旭日双光章>旭日単光章

 勲章全体としては「菊花章>桐花章>旭日章瑞宝章宝冠章文化勲章金鵄勲章>褒章」ということなのかなぁ。それとも、それぞれが全くの別物と考えるべきなのかな。私はその仕組みについては全く理解していない。とはいえ、そんなの知っている人は本当にほんの一握りじゃないのかな。みんなが言うのは「あいつ勲章貰ったってねぇ〜!?」「そうそう、あいつ勲章貰ったらしいよ!」てぇくらいで、その中身がどうなんだということはみんな理解しちゃいないな。知っているのはせいぜい勲章オタクみたいな人くらいだろう。
 しかし、こんなに複雑なシステムにする必要なんてあるのかなぁ。戦争直後に止めにしていた生存者叙勲を1966年に復活させたわけだけれども、どうも戦前のそれをそのまま復活させたらしい。そういえばその頃、随分話題になっていたことをちょろっと思い出した。例えば議員なんてのは「内閣総理大臣、衆参両院議長、最高裁判所長官の職にあって功績のあった者には、初叙を等しく勲一等瑞宝章」だけれども「都道県議会議員、市区町村議会議員の初叙は勲六等瑞宝章」なんて閣議決定された基準がある。こんなにいろいろ区別する必要があるのかねぇ。それになんだか権威的な名前ばっかりついていて、だからみんなが目の色を変えたりする。もっと簡単に「あなたはえらいで章」かなんかにしておけば、それほどみんなが欲しがったりしないんじゃないのか。
 宮本警部のような場合は「国民栄誉賞」を出せばよいのではないだろうか。宮本警部には本当に敬服。だから、なんかしら国家として感謝の念をあらわしても良いだろう。しかし、それだったら新大久保事件で犠牲になった韓国人留学生李秀賢さん(当時26)、カメラマン関根史郎さん(当時47)にもそれに該当するものを出しても良かったのではないだろうか。むしろあっちの方は民間人だもの、もっと感謝の念が必要だったなぁ。