ほぼ足りてまだ欲 その先

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復活祭

 キリスト教ではイエスが処刑されて三日目に復活した日をお祝いするイースターである。春分のあとの満月のあとの日曜日、ということになっているので毎年日が違う。とてもたくさんの人が集まる日で、Happy Easter(日本では「おめでとうございます」)という挨拶をかわす。多分いつもの日曜日の倍ほどの人出だった。キリスト教が中心的宗教である国だと前週の金曜日から月曜日までお休みだ。そうした国でも家族で旅行する人がたくさんいる。旅行業界ではまさに稼ぎ時。
 そしてオーストラリアだと「収穫祭」とでもいうべきイースター・ショウが盛大に開かれる。生まれて初めてアルパカを見たのはシドニーイースター・ショウだった。あれは衝撃的な出来事だった。オリンピックをきっかけのようにしてあの会場も郊外に移転した。そして住宅バブルがはじまり、あの国と街は暮らしやすかった昔に比べると遥かに暮らしにくくなった。はっきり云ってしまえばジョン・ハワードの保守連立政権になってからどんどん坂道を転がり落ちるように暮らしにくい国になってきてしまった。かろうじて保っていたフェアネスを支える政策が強い人間の利になる政策にものの見事に凌駕されてきてしまった。オリンピックが開かれるとろくなことが起きない。
 入院中の人たちもたくさん来ていて、車いすや点滴をごろごろ転がした人たちがたくさんおられた。
 ペン・タブレットiPod用のスピーカーを捜してアップル・ショップに行ったり、量販店に行ったりした。それでも結局踏み切れずに何も買わず。本屋で雑誌を入手。世界5月号、東京人5月号(都電特集)、ダカーポ604号(「社会人の大常識検定」に惹かれて買ってしまった。すると中に斉藤貴男のコラムとか、須田慎一郎の特集なんかがあることを知った。この雑誌を最後に手にしたのはもう随分昔のことだ。)、週刊金曜日、Garage Bandの解説本、Coyoteの5月号。どうやら季刊「前夜」No.11が出ているらしい。見落とした。明日入手。帰りに投票。マセラッティの広告なんかが出ているCoyoteなんてもう買うのはよそうと思うのだけれども、パタゴニアのおっさんのフライ・フィッシングやら中に出てくるものが70年代、80年代に出てきたものが調理が変わって目の前に出されたようなもので、ついパクついてしまう。う〜む、忸怩たる思いがあるのだ。