朝からNHK総合テレビは52歳のアルツハイマー病の夫と高校で同級生だった妻の話だった。中で友達のひとりが言うように明日自分がそうならない保証はどこにもないわけで、人ごとではない。ついこの前まで平気でそらんじていたことが驚くくらいコロッと出てこなくなる。あの人の名前、あの本の名前、あの道具の置き場が出てこなくなる。計算も出来るし、機械も扱えるし、本も読めるというのにあんなにしょっちゅう会っていたけれどここ3年ほどあっていない人の名前が出てこない。そんな状況を考えると私もその過程を辿っているんだろうなぁと思わないわけにはいかない。尤も私の場合は若年性という言葉がつくには少々とうがたってきているわけだが。
