ほぼ足りてまだ欲 その先

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「NOVAの講師ぐらいにしかなれない」

 NOVAの英語教室のレベルというのはどの程度なのだろうか。昔娘が高校生の時にほんの少しの期間通っていたことがあったけれど、先に何回分とかの授業料を払わせられてしまい、好きな時間にレッスンが取れるのかと思ったらここは一杯だ、あっちしかあいてないという具合でなかなか勝手が効かないといっていた。どうも聴いていると、とりあえず外国人のスピーカーがいて会話をするんだというのだけれど、ほんの数十分間片言の英語で話したくらいでは、アグレッシブなロシアや中国から英語圏の国に移民してきた人たちみたいにマスターはできないだろう。なにしろ、これをどうにかしないとこれから先の人生が開けるか開けないかの瀬戸際にいる人と、とりあえずはこの環境に埋没していれば多分死にはしないよ、という環境の人とでは大いにその動機に差がある。
 フランスから短期留学で日本にきていた人類学系の学生がなかなか論文が書けなくて、フランスの大学の指導教授に日本へ調査に行きたいとずっといっていたのだけれど、「君の今の研究計画ぐらいではそれは無理だ、今日本へ行っても本ちゃんの研究どころか、せいぜいNOVAの講師になるぐらいが関の山だ」といわれたと嘆いていたのを想い出す。つまり、何かやっているように見えるけれど、そんな仕事なら適当にやれるという意味だ。つまり、NOVA側もその程度のレベルでしか、「駅前留学」を考えていないということだ。カルチャー・センターで真面目に宿題に取り組む方がまだマシだといわれるのを聴いていると、それならばなぜそんなに多くの利用者を獲得できたのかが不思議。やっぱり宣伝量の勝利だったのか。そして逆にだからこその破綻なのか。あれだけ前払いさせ、ローンを組む場合には例のクレジット会社と利用者の契約にさせてしまって、自分のところはクレジット会社からの支払いを受けるという巧妙なやり方だったにもかかわらずそれだけの負債を抱えてしまうなんて、どこを失敗したらそうなるんだろう。