ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

CBS 48 Hours Mystery

 今週のTBSテレビの「CBSドキュメント」はいつもの「60 minutes」ではなくて同じCBSの番組「48 Hours Mystery」が昨年の10月に放映した「Murder On The Cape」だった。ケイプ・コッドとは随分懐かしい地名で、別に私は出かけたことがあるというわけでは勿論ないが、かつて1960年代に隆盛を極めたVAN Jac.の石津謙介がその機関誌といっても良い「Men's Club」の中でしきりにテーマにしたことのある地名である。だから多分私たちの年代の少なからざる男達はそれがどこにあって夏はどんなにか格好良いところだったかというのを垣間見ていたかもしれない。もちろん、ケネディー家が拠点を持っていたことでも知られていたし。
 しかし、冬のケイプ・コッドのことを想像したことすらない。雪の舞い散る寒い鄙びた漁村になってしまうのではないだろうか。そのケイプ・コッドのTruroという街にひとりで暮らす元ファッション雑誌の編集者だったシングル・マザーの女性(Christa Worthington)が殺されたという事件だ。容疑者が逮捕されるまでに3年かかっているが、被害者の体内に残っていたDNAとゴミ回収人のDNAが一致したというのが検察の決定的証拠であり、それを補完するのが容疑者の自供供述書だとして黒人で知能指数76のゴミ収集人が裁判に掛けられる。6日かかっても陪審員は評決に達することがなく、そこで陪審員は替えられ、それから2日で仮釈放なしの終身刑が宣告される。弁護人は再審を請求しているという話だ。様々な考えるポイントをぞろぞろと視聴者の前に拡げて番組は終わる。さて、これで話は終わりだろうか。
 CBSサイトで「Murder on the Cape」と検索するとこの事件に関連したビデオを見ることが出来る。
 来週の「CBSドキュメント」は同じく「CBS 48 Hours Mystery」からのもので「Blaming The Babysitter」という番組で13歳のベビー・シッターが子守をしていたその子どもを殺したという容疑を掛けられたという話である。

Valerie Plame Wilson

 CBSといえば、最近の「60 minutes」の中で、誤った情報解釈によって実行されたイラクへの侵攻に反対した元外交官の夫Joe Wilsonに対する報復としてCIAの秘密職員だったことを暴露されてしまった夫人、Valerie Plame WilsonにKatie Couricがインタビューしている。Valerie Plame Wilsonはごく最近「Fair Game: My Life As a Spy, My Betrayal by the White House」という興味深い著作を刊行した。ただし、このインタビュー中でも触れられているが、CIAによって削除されてしまった原稿部分は決して少なくなさそうであり、この部分は新著の中では黒塗り状態のままとなっている。Amazonでみると、この本は従って、Laura Rozenが書いたあとがきから読むべきだと書いてある。お恥ずかしながら、私はこの事件のことを知らなかった。「60 minutes」だけでなくて、彼女はこの本のキャンペーンということもあるだろうけれど、Bill Maherの番組、Larry King Live等、様々なインタビュー番組に出てきていて、そのインタビューはすでにYouTubeにもアップされている。