ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 昨日の夕食は珍しく家族全員でナベを突いた。わが家は何かあるとすぐに鍋だ。で、昨日はちゃんとカセットコンロを冷蔵庫の上から取りだして食卓の上で煮ながらの鍋である。で、食べ終わってそのカセットコンロをしまう段になってコンロの真ん中がまだ熱いかどうかを知りたくて指を持っていった。ところがすぐに分からない。昔だったら近づけただけで熱そうかそうでないかうっすらと感じたものだと思うのに、なかなか分からない。じっと当てておかなきゃならないほどわからない。その時は「あれ?なんでかなぁ」と思ったのだけれど、今考えてみると段々そういう皮膚感覚が鈍くなってきているということなのではないかと云うことだ。例えば最近よく話題になる湯たんぽも高齢者や幼児は低温やけどをしやすいから気をつけてということをいう。洗浄トイレにも「高齢者や幼児の低温やけどに気をつけろ」と書いてある。そういえば子どもの頃は湯たんぽで足にやけどをしたのに大人になってはしないなぁと思ったらそれはもうその頃は湯たんぽなんかしなかったというだけの話だった。それは話が違うのだけれど、感覚が鈍くなってくるのは事実で、しまいには嗅覚ががくんと落ちる。私の友人がある日、「うちのおふくろは認知症気味なんだけれど、家の中のゴミの匂いが分からないらしいんだ」という。確かにその傾向にはある。以前に高齢者施設の利用者のお宅に伺ったらゴミの匂いに満ちている。そのパートナーの方が家事をしているのだけれど、その方ももう既に嗅覚が衰えていたといってよい。
つまり私もそろそろ感覚が鈍くなっていくそんな兆候が見え始めているのかもしれないと、カセットコンロをしまいながら思った。