ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

そろそろそんな時期か

 日本に帰ってきてから10年目になる。この10年は本当にあっという間に過ぎ去った気がする。帰ってきてからは引っ越しもあったし、永年勤めた会社も辞めたし、大きな出来事がたくさんあったから永く感じるのかと思ったけれどびゅんっ!と過ぎ去った気がする。あの頃買い換えたダブルカセットデッキ、CDプレイヤーが両方とも死んでしまっている。プリンターもほんのちょっとしたことでほぼ死にかけている。MOドライブもモーターがうんともすんともいわなくなった。家電製品なんて物はこの程度の寿命なんだろうか。これだけ重なると経済的にも気持ちの上でもショックが大きい。
 テレビも世間が地デジだ、地デジだとうるさくいう。そのうち買い換えることになるのではないだろうか。しかし、地デジになったとしても私の様な年寄りには別になんのメリットも生まれやしない。なにしろ双方向なんかになったってそれに対応した生活にする術をマスターできないだろうし、間違ったことをして大変な事態を引き起こしたら嫌だと思うから足を踏み入れる気がしない。このままにしておいて何かどうにもならなくなってから考えればそれでいいんじゃないかと思うなぁ。
 網刃式のひげそりで定評のあるドイツのBRAUNのスタンスには驚かされる。私は1967年以来ずっとBRAUNのひげそりを使ってきた。確か最初の物は義兄に大学入学祝いに貰った物で、引き続く2代目もやはり義兄から結婚祝いにもらったものだった。この2台は掌に収まるくらいなころころした物で灰色をしていた。3代目は黒い四角な物でこれは結構長く使ったのではなかったかと思う。その次は15-6年前だったと思う。これはそのまま豪州に持っていった。BRAUNのひげそりは様々な電圧に対応するのでどこに行くのも便利だが、コンセントの形が違うからその為の調整は面倒だ。このBRAUNは日本に一時帰国した時に留守宅にわすれてきてしまった。送ってもらうには頼めそうな人がいなかったのでそれはそのままにして豪州のわが家の傍にあったショッピング・センターのHarvey Normanで新しい物を買った。日本に帰ってきた時に御徒町のTAKEYAで日本用のカールコードを買ってきたらもうそのまま日本で使える。その後網状になった外刃を2-3回、中のカッターブロックを一回買い換えている。それで10年以上使えている。外刃を替えるともうそれだけで髭を切る音が変わる。いかにもシャープに切れている音がする。ひとつひとつの部品が多少変化しながらもちゃんと対応するものを市場に提供し続けていることに感心する。勿論安くはないのだけれど、愛着のある持ち物になっていくのが嬉しい。他の電化製品に比べたら稼働する時間が遥かに短いし、単純な機構だからなんだときっといわれることだろうが、それでもいつまでも使える様にしておいてくれるのは嬉しい。