「むしゃくしゃしてやった。無差別に人を殺そうと決意した」という話が次から次に続く。多分に模倣犯としての傾向が強いのだろうけれど、自分の絶望に他人を巻き込むという行為は突発性無理心中とでもいうのかも知れないが、あまりにも身勝手すぎる。一体いつからこうした思考回路がつながってしまうことになってきたのだろう。
どこかから飛んできた隕石についていたウィルスが蔓延しているかのような、唖然とした雰囲気が辺り一面に絶望的に立ちこめる。そんなことをいってしまったらもうおしまいだもの。いやんなったからなにしたって許されるとでも思うのだろうか。
私たちの国には宗教というものが本質的にもう存在していないということからここまでたどり着くのだろうか。