ほぼ足りてまだ欲 その先

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責任

 大和生命という会社が経営破綻をしたといって連日大騒ぎである。元々は明治44年の創設だというから新興ではない。その割にはあんまり知らなかった。「やまとせいめい」と読むことも知らなかった。「だいわ」と読んで大和証券と何か関係があるのかも知れないと思っていたくらいだ。なにしろ縁のなかった業界だ。テレビ朝日に至っては「大和生命」と「大和証券」を間違えて、後者が経営破綻したとあの日の夕方の番組でいってしまって大騒ぎになったくらいだ。
 最初に共同会見かなんかの場面をテレビで見たときに、この社長は随分あっさりとした謝り方をするなぁと思った。なんだかまっすぐに礼をすることが出来なくて、斜めにぴょこんとしたくらいで、終わりだった。「俺のせいじゃねぇよ、なんでこんなことになっちゃうんだよ」という雰囲気があって、変わっているなぁと思っていた。
 日にちが改まると東京で債権者説明会があったというニュースがあった。出てきた人へのインタビューでは殆どの人が一方的な説明だったという。昨日は大阪や名古屋だったのだろうか。
 中園武雄社長をテレビが追いかけるが社長は「逃げません」といいながら逃げる。それにしてもあんな感情的な取材はないだろう。中園武雄をウィッキペディアでみると略歴だけだ。日興コーディアルから転身して大和生命の社長になってからようやく4年目だという。あぁ、彼がやってくる前からこの会社は問題があったということなのか、だから彼は「俺が悪いんじゃない」という態度を取るのかと思っていた。
 そうしたら他のサイトに彼がいかに独裁国家を築いてきたかということを書いたブログを見つけてしまった。うるさいスタッフをみんな遠ざけてしまって、イエスマンだけを周りにおき、組織改革も大間違いを犯してきてしまったと書いてある。それが真実かどうかなんてここでは証明されない。
 しかし、こっちを読むと彼のあの態度が説得力を持ってくる。いや、私には判断する資料がないけれど。

こうしたハンディを克服する利益を稼ぐためには、公社債や株式といった通常の運用に加え、不動産投信、未公開株、デリバティブ金融派生商品)といった高リスク商品への投資(オルタナティブ投資)に依存せざるを得なかった。有価証券に占めるオルタナティブ投資の割合は生保各社の5%程度に対し、大和は約30%と突出。これが「特殊なビジネスモデル」といわれる理由だ。
(中略)
 日興コーディアル証券副社長から転身後、一線を踏み越えてリスク投資に突き進んだ中園社長の“改革”に対し、社内では反発が噴出し、怪文書も出回っていた。「企業統治ができていない」(大手生保幹部)とまで言われた経営トップは、責任を免れようがない。 (FUJISANKEI Businessi2008/10/11)