ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

本当にやるですかね?

 麻生太郎が“チョ、チョン、チョンチョン”と一世一代の見得を切って発表したいわゆる追加経済対策だけれども、あちらこちらの新聞や一流ブログが解説してくださるおかげで、全体としてどんな計画なのかが段々わかってきた。

 対策の財源は特別会計の「埋蔵金」を取り崩すほか建設国債を発行。赤字国債の発行は回避する。ただ、住宅ローン減税などの減収分は5兆円の財政支出には含まれていない。減税実施に伴い、兆円単位の歳入減が生じると見られ、2009年度以降の財政を圧迫するのは確実だ。【尾村洋介、清水憲司】・ 毎日新聞 2008年10月30日 22時18分(最終更新 10月31日 0時16分)

 と、こうあって、だから3年後の消費税の税率上げ、という断り書きに繋がるということになるのだろうけれど、後からばっちり絞り上げるんだから、その前にちょいと飴をなめさせるという策略なわけだ。
 ところで、「埋蔵金なんてものはないんだ」とか「何を称して埋蔵金だなんていうんだ」といっていた議論は一体どこに行ってしまったのか。いつの間にか、埋蔵金なるものは与党内において公認された存在となり、それはこうして財源として意識することができるほど簡単に取り出すことができるものなんだという認識になっている。そういうのは埋蔵金じゃなかったってことだ。つまり、さぼって、そこらに転がして好きに使わせていたものだ。ま、国連で宙に浮いた数億円の金をそのままにしている様なお大尽行政を抱えた国だ、それくらいはあり得るだろう。
 高速道路を千円乗り放題にするってのもあるが、それは民主党にもいえるんだけれど、確か高速道路公団は民営化されたんじゃなかったのか?だとしたら、民間の会社の経営に御上が簡単に「安くする」だの「割り引く」だのといっていいものなのか。
 建設国債を発行するってえのと、赤字国債の発行と何が違うのかがわからん・・・。
 ところで社民党保坂展人が自身のブログで「この追加経済対策をこの国会に提案すると麻生総理は明言しなかった」と書いている。
 なるほど、そういうカラクリか。だから、所得制限なしで全世帯にばらまくなんて簡単に宣言できるわけね。どうやって全世帯に浸透させるのかという技術的な問題も大いにあるし、経済効果が望めるかといったら到底そうではないし、なんていう矛盾を抱えていてもいっかな困らないというわけだ。なにしろやるかやらないかわからないんだし、これをぶら下げて選挙に突入すればいいと思っているわけだろうから。つまり、こんなこといったらどうなるんだろう、様子見なんじゃないの?
 次の選挙で民主党が勝ったとするとこんな話は当然ご破算になる。そういう主張をすると有権者はまだ見ない4人世帯6万円が指の間からすり抜けていってしまうような気がするんじゃないだろうか。6万円(といったって与党の金じゃない、どうせ国民の金だ)といっただけで政権が取れると思っているんだろうか、本当に。そしてこんなことで簡単に騙されちゃうんだろうか、この国民は本当に。