ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

妥協

 どうもメッセンジャーバッグのようなものをベルトを袈裟懸けにして歩いているものだから、背骨が曲がってきているような気がする。ところが人間は不思議なもので、必ずどちらかの肩にベルトを掛ける。反対にすると気持ちが悪い。私はいつも右肩にベルトを掛けて左側の腰に乗っける感じである。これだと右手をそのままの動きでバッグの中をまさぐるのに便利である。バランスを取ろうとして左肩に掛けて右腰に載せていると、いつの間にか脱げちゃったりするような変な感覚に陥る。
 これまで吉田バッグのPORTERブランドの黒い布でできた餃子型(どうも喰い意地が張っているせいか・・)をしたバッグを担いでいた。ところがしょっちゅう右端に入れたカメラを出し入れするせいか、右側のフラップやバッグのふちがボロボロになってきた。あっちを見てはこっちを見るという具合にして代わりになるバッグをどう探せばよいのか日々研鑽を重ねてきたのではある。良いものがあれば値段が追いつかず、値段が追いつくとあちこちに不満が見つかってしまうのである。今度こそ、と毎回思っては家を出る。
 銀盛堂での顛末もあり、最後はやっぱりTANIZAWAの軍門に下るのか・・と思っていたら、たまたま入った無印良品メッセンジャーバッグが安い。ちょっと考えた。そもそもそんな贅沢のできない状況になりつつあることは明確だから、良いものは長持ちがするんだ、なんて啖呵を切れる状況ではなくなりつつある。ついに妥協して無印を買ってしまった。ものそのものは安い。
 めがね売り場に行くとすぐにゆるんだ眼鏡のネジを締めてくださった。余りきつく締めてしまうと、わくのほうに被害が及んでしまうから気をつけてねと教えてもらった。なるほど、よくわかる。