ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

図書館廃棄本

 地元の図書館の廃棄本売却市。単行本は一冊50円、雑誌・新書・文庫は一冊10円。売り上げは地元社協へ。最初はなんでもただだったのがこういうシステムになった。良いことだ。それでもどうしても残るので、二日目になるとかご一杯いくら、ということになる。篭に一杯、24冊入手して締めて800円。二回目は「満州帝国」の第1巻が出てこないかと様子見にいったが、出てこず。それでも400円強分入手。
【新書】

  • 「イギリスと日本」「続イギリスと日本」森嶋通夫著 岩波新書29・67 1977 第40刷1995:今年前半に聴いたレクチャーで参考資料としてリストアップされていたものの、版元在庫なしで入手できなかったもの。著者の講演、エッセイを補筆集大成したもの。
  • 「戦中用語集」三国一郎著 岩波新書310 1985 第8刷 1995:私の記憶ではテレビの司会者。「なんでもやりまショー」は秀逸の番組だった。東大社会卒。従軍、朝日麦酒経由で司会者。この一頁を読んでいれば廬溝橋をなんで「マルコポーロ・ブリッジ」と呼ぶのかがわかったものを、これまで手にしなかった。
  • 「日中十五年戦争史」大杉一雄著 中公新書1280 1996:これも品切れものだけれど、『日中戦争への道』と改題され、講談社学術文庫に収録されているのだそうで、なんだ、それだったら今年入手した。本を入れた篭を置いておいたらおじさんがこの一冊を手にしたので「それは僕のですっ!」と叫んで死守したというのに。
  • 「1960年5月19日」日高六郎編 岩波新書F26 1960 第18刷1964:昨年入手したものなんだけれど、この本がそのままそこに転がっているのが不憫だった・・・。
  • 帰化人」上田正昭著 中公新書70 1965 第39版1994:著者は日本古代史研究者。日本に文化をもたらした人々。
  • リンボウ先生偏屈読書録」林望著 丸善ライブラリー169 1995:リンボウ先生はなんだか最近はスノッビーの匂いがどんどん強くなってしまったけれど、ま、かつて大変勉強させていただいたことがあるので、気にはなる。この中で紹介されている「イギリスのある女中の生涯(草思社 1994/04)」という本は面白そうだけれどこれまた版元品切れ。Amazonで古本か。
  • 奉天三十年・上・下」デゥガルド・クリスティー著 矢内原忠雄訳 岩波新書特装版1982:こんな本があったのだとは知らなかった。オリジナルは1938年の出版で中身はそのままだから旧字。

【単行本】

  • 「横浜史を歩く」小田貞夫著 日本放送出版会 1977:出生地の横浜に関してはやはりいつまでも興味は尽きない。この種の出版物は殆ど有隣堂以外に出していないのかと思っていたので意外。1975にFMローカル番組として放送した「横浜歴史散歩」を下敷きにしていると書いてある。当時は私は静岡にいて聴いていない。
  • 「暗号の天才」R.W.クラーク著 新庄哲夫訳 新潮選書 1981 九刷1982:日本の外務省と在外公館間に使われたとされている「紫暗号」を解読したウィリアム・フリードマンの伝記。版元品切れ。興味をそそられる。
  • 「ローズベルトと第二次大戦-上・下」ジェームズ・バーンズ著 井上勇・伊藤拓一訳 時事通信社1972:大著なだけにか、もしくは他の事情によるのか、なかなか・・・な翻訳である。どうしたものか・・。
  • 「アジア太平洋戦争 私の遺書」田中彰監修 NHK出版 1995:NHKが公募したものの中から330通。
  • 愛新覚羅溥儀 最後の人生」賈英華著 日中文化学院監訳 時事通信社1995:すでに在庫なし。どんなスタンスで書かれたものかわからないけれど、一度は正対してみないといけないかなぁと。
  • 満州帝国 二・三」児島襄著 文藝春秋 1975:残念ながら肝心の第1巻が見つからない。1983年に文春文庫化されているにもかかわらず、こちらも在庫なし。
  • マッカーサー吉田茂-上・下」リチャードB.フィン著 監修内田健三 同文書院インターナショナル 1993:著者は駐留軍として戦後来日。極東委員会委員、外交官。早くも1995には角川文庫化されたが、こちらも今では在庫なし。相当出回ったはずだ。
  • 「私は、スターリンの通訳だった」ワレンチン・M・ベレズホフ著 栗山洋児訳 同朋舎出版 1995:これも在庫なし。
  • フーコーの<方法>を読む」山本哲士著 日本エディタースクール出版部 1996:フーコーの原著を読めというのに、読まずにこうした周辺ばかりぐるぐるしている。