ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

それはないだろう

 私が本屋の5階のキャッシャーで会計をしてもらっていると、40代と覚しき母親と小学生と覚しき娘、そして母親の父親と覚しき、三世代・三人組がやってきて「あのねぇ、NHKの〜のテキストブックってどこにあるの?」と聞く。丁寧な口調の女性店員さんが「あ、恐れ入ります、テキストはこちらではなくて2階なんです。申し訳ございません」といった。するとそのおやじが「なんだ、NHKの本はどこ?と聞いたらここだっていわれたんだよ」というのである。そしてその40代と覚しき母親に「2階だってよぉ」と大きな声で言うのだ。するとどうだろう、その40代は「アラ、2階で間違って教えられちゃったのね!」といった。どこの世の中に、意地悪しているんじゃないんだからハナから間違って教える奴がいるもんか。おまえはさっき「NHKの本はどこ?」と聞いたといったじゃないか。NHKはたくさん本を出しているんだ。NHK出版というのだってあるんだよ。最初からテキストというべきだ。と、むっとした。考えてみたら出版状況を知らない人はいるわけで、2階の店員も「NHKの本」といわれたら、どんな種類の本でしょう?テキストですか?」と聞かないからこういう事態を招く。
 しかし、これっぱかのことで大きな声で「あんたの店の人が教えたんだからね!」なんていわなくても良いじゃないか。対応していた店員さんはやれやれという雰囲気でキャッシャーに戻ってきた。ご苦労様、である。こっちの立場の方が強いと思った途端に居丈高になってしまうのはあまりにも「野卑」ではないか。
 「東京人」が増刊号を出していて「太宰治」である。