ほぼ足りてまだ欲 その先

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「日本の論点」文藝春秋

こちらの方のブログと、こちらの方のブログを読ませていただくと、文藝春秋社が毎年出版している「日本の論点」という分厚い本の2009年度版にいよいよ文藝春秋色が色濃く出てきているらしいことがわかる。
 この本が私にとって重宝したのは1999年、2000年くらいの時のことで、大学受験に際して一冊まるまる読み込んだ記憶がある。今ではすっかり文藝春秋の手垢にまみれた中途半端な読み物という印象が拭いきれなくて手にすることもなくなった。学部生のちょっとしたきっかけ作りのためのエッセー集とでもいったら良いのではないかという気がしていた。
 その「日本の論点」のこれまでの相反する立場にいる二人の意見を並べるという設定を崩してきているようだし、文藝春秋色がどんどん濃くなって、ついにはあたかも桜チャンネルの出演者を見ているかのごとき執筆者のラインナップとなってはもう落ちるところまで落ちてしまったのかも知れない。まさか上坂冬子にまで出番が回ってくるとは。よく東條由布子や、在独の自称ジャーナリスト女史を出さなかったものだ。来年に期しているのだろうか。