ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

本屋

 京橋に戻って「八重洲ブックセンター」に新書はいかになっておるかと探りに行く。

  • ネイティブ・アメリカン - 先住民社会の現在」鎌田遼 岩波新書 2009.01:最近アメリカ先住民について書いている人を殆ど見なかった。ワーナビーについても書かれている。町山智弘が越智道雄との共著で出した集英社新書の「オバマショック」が飛ぶように売れているらしいが、こうした真面目に真剣に取り組んでいる新書に目をとめて欲しいものだと心底思う。
  • ヴェルサイユ条約 - マックス・ウェーバーとドイツの講話」牧野雅彦 中公新書 2009.01:国際裁判を見る上でやっぱり知っておかなくてはならない最低限項目のひとつかも知れないと思って入手。
  • 「対談 昭和史発掘」松本清張 文春新書 2009.01:何もここでまでいうまでもなく今年は松本清張生誕100周年なのだそうだ。うちの死んだとっつぁんより3歳上だと聞いていたので、うちのとっつあんが生きていたら今年で97歳だと云うことになろうか。対談をしている相手がよい。城山三郎、五見川純平、そして鶴見俊輔とくると手に取らないわけにはいかないラインアップである。昭和五十年の対談だと云うからそろそろ今から40年も昔の話だということになる。楽しみである。(追記090130:後半には「政治の妖雲・穏田の行者」「お鯉事件」が掲載されている。)
  • 「イギリス型<豊かさ>の真実」林 信吾 講談社現代新書  2009.01:かつての大変豊かなシステムの象徴たる英国式福祉システムがサッチャリズムに毒されてすっかり疲弊しているんだろうと思って聞きにいったら、あにはからんや・・・という話になるんだろうか。
  • 雑誌「現代思想 2009年2月号」青土社 特集:ケアの未来 介護・労働・市場:上野千鶴子立岩真也の「討議:労働としてのケア」、市野川容孝+杉田俊介+堀田義太郎による対談「ケアの社会化の此/河岸」。

 最近銀座界隈を歩くと女性のホームレスの人を見かけるようになったような気がする。どうしているのだろう、と思いながらそのまま通り過ぎている日常がなさけない。そういいながら自分は明日のパンをまた買った。何もできないまま、やらないままのんべんだらりと暮らしている。思いだしたかのような罪滅ぼしに過ぎない、僅かばかりの募金をする程度でしかない。