ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

パワハラ これから先どうなるのだろう

 オリンパスの社員が東京弁護士会に人権救済を申し立てたという報道が流れていた。鉄鋼メーカーむけの精密計測器を営業していた社員だったそうで、一昨年の2月に上司が取引先の社員を引っこ抜こうとしたものだから、そりゃ如何なものかと意見したけれど、聴く耳を持たなかったから会社のコンプライアンス窓口に通報したそうだ。するとそのセクションの担当者が彼のメールまでもその上司に通報してしまったそうで、それ以来彼は社内で村八分に置かれているのだそうだ。
 なんだか国民新党綿貫民輔トナミ運輸内部告発者を彷彿とさせる話だ。彼の場合は30年も干されていた。
 怪しからん話なんだけれど、多分彼は会社の中でも表だって力づけてくれる人に恵まれてはいないんだろうなぁ。それでもこうした話が外に向かって発信できる時代になってきたんだなぁと思う。彼に理解を示して励まし、ここまで来たのにはどんな人と出会ったからできたのだろうか。
 私が会社員だった頃にはみんな泣き寝入りだった。泣く子と地頭には勝てないと、自分が直接関係ない上司だったら見て見ないふりをし、居酒屋で「いつかあいつをぶっ殺してやる!」とおだを上げるのがせいぜいだった。ムキになって上司と対決する人を見ては「止めときゃ良いのに・・」と思ったりしたくらいだ。その分いざ自分がそんな立場に立った時には誰も味方をしてくれるわけはない。どうしたもんかなぁといったら会社の友人は「どっちかが辞めるしかないな」といったものだ。
オリンパスの反応:

  • 「正式な連絡を受けていないのでコメントできない」(2009年3月3日00時10分 読売新聞)
  • 「申し立て内容は分かりませんが、通報者に関する情報の取り扱いに問題はなく、社員の人事異動は通報と関係がありません。」毎日新聞 2009年3月2日 20時54分(最終更新 3月2日 23時17分)
  • 窓口への通報と異動に関連はなく、人事評価も公正に実施している。(NIKKEI.NET2009/03/02 23:30)

 オリンパスの場合は上司のパワハラで、人事担当もコンプライアンス担当も、広報担当もみんな「こんなことを公にしやがって・・」とほぞをかんで木で鼻を括った対応になっているわけだけれど、これは別に何らかの勧告やら裁判になるわけではないのであればこうして通り過ぎるのを待つんだろう。
 オリンパスのカメラを使っているのが恥ずかしくなりそうだ。困ったなぁ、買い換えるほどの金もなし。


 私の友人のエンジ会社ではその会社のトップが親会社から落下傘で降りてくるのはいつも通りなんだけれど、それがとんでもない見当違いバカで、まるで装置産業の工場のような会社運営をしているそうで、その業界の実情に全くあっていない。装置産業は如何に無駄をなくして装置を効率的に稼働させるかが至上の命題だ。しかし、エンジ企業は如何なるノウ・ハウを如何なる分野で利用していくのか、という、ある意味注文生産的な側面の濃い分野だ。
 本人は事務所の運営を時間で区切って稼働して、きっちり経費を限って遣うんだと思っているらしいのだけれど、可哀相なのはお客あっての仕事をしている社員。社内がそんなことになっていたんじゃ客先の要望に応えるためには会社の職場以外のところでどうにかするしかない。
 今度の社長っていうのがてめぇの執務室ばっかり小綺麗にしているだけじゃなくて、権威主義が社長の証だと思っているという至らなさ。
 これでは彼の会社は早晩どうにもならなくなるんだろうなぁと思っているけれど、ひょっとするとこの見当違いオヤジは親会社から社員をいじめてどんどん自主退社を増やし、費用をできるだけ少なく会社を解散しろと密命を受けているんじゃないかと思うほどだ。