福山の工作機械メーカー「ホーコス」が無許可輸出した容疑で警視庁公安部が同社の社員4名を逮捕した。高精度マシニングセンターでは相当に実力のある企業のようで、900台以上の工作機械を16カ国に輸出実績があるけれど、そのうち600台近くで不正輸出をしていた疑いがあると東京新聞が2009年3月4日の夕刊で報じている。
テレビで観ていると社長が会見をして、こうしたマシニングセンターが輸出先からイランや北朝鮮など「第三国へ持ち出されたかというのは掴みようがない、そうした事実があるのなら教えてもらいたい」と発言していた部分が流れていた。
社長はワッセナー条約がらみを気にしているのかも知れないけれど、どうやら警視庁がついているのは経済産業省の輸出許可を必要とする高精度機械としての該当品でありながら、その輸出許可を得ずに輸出したという部分についてということだ。社長はその点について弁明したのかも知れないけれど、ニュースで流した方が理解できていなかったのかも知れない。4名の逮捕者はすでにその容疑を認めているという。
この件に関しては上記の東京新聞の記事が最も詳しく分かり易い。
