美濃加茂市の29歳市長が当選してから一年もしないうちに、市長に当選する前の市議時代に地下水供給設備会社の44歳の社長から工事受注に際して便宜を図ったとして2回に分けて合計30万円の金を受け取っていたという容疑で愛知、岐阜両県警によって逮捕されている。この社長は岐阜新聞によると「金融機関からの融資金詐取を繰り返し操業資金にしていた」という。市長は拘留されている。このニュースを聞いた時は驚いた。拘留決定をした裁判官の拘留理由は「逃亡の恐れ」なのだ。その「金を渡した」と主張している社長なら「逃亡するかもしれない」けれど。
この市長の弁護士はなんとあの郷原信郎である。
この事件を聞いていてかつて葛飾区で起きた若手区長収賄失脚事件を思い出す。1992年11月に葛飾区長選挙で当選した新人がお仕立券付き背広生地を贈っていたという公職選挙法違反に問われて逮捕され失脚した事件だ。若手がこうしたポジションにつくと選挙民の期待に反してベテランと呼ばれる連中はとかく面白くない。それまでの様々なことに影響が出るとして足を引っ張るだろうことは容易に想像がつく。
この一件も何となく臭う。