ほぼ足りてまだ欲 その先

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お金

 先日の都議会議員選挙で、わが選挙区では二人区でありながら立候補者は5人おりました。当選したのは自民、民進からそれぞれ都民ファーストへ寝返った「なんでも良いから票が集まりそうなところへ」という世襲のふたり。これがまた、ふたりがふたりとも同じような世代で、顔つきも似ていると来ている。落っこちたのは自民党日本会議の現役と、共産党。ま、この辺は自営業が多いので、自民が強かったはずなんだけれど、都民ファーストにすっかりしてやられちゃったわけです。
 で、残りのひとりがちょっと変わった爺さんで、なんでも噂では掲示板に貼ってあるポスターは手書きだという。確かに私が見たのはモノクロで、なんだかコラージュみたいなものだった。確か前回の区長選にも出馬していたはずで、その直後にたまたま通りかかってその家を見つけてしまった。その家もちょっと変わった雰囲気だった。
 自分で「売名行為」なんだと言い切っているのも凄い。一応小学校の講堂を借りて個人演説会もしたらしいが、数人しか来なかったらしい。ひとりやってきた人が録画をYouTubeにアップしていて初めて喋るのを見た。ストリート音楽家だといっている。このひとがなんと686票も得票したのだ。いったい誰がどんな動機で彼に投票したんだろう。
 で、気になるのが供託金なんだけれど、都議選だとこれが60万円だそうだ。このほかにポスターを創る手間や費用もあるだろうけれど、自分の楽しみでやるのには結構な出費だ。彼の場合得票数が、この選挙区の有効投票総数は81,156で、これを定員2で割った数字の10分の一に満たないので供託金は没収される。9日間の楽しみにしては結構な出費だ。前回の区長選挙では供託金は100万円だったはずで、これまた没収されたはず。こうして考えるとかなり贅沢な遊びともいえそうだ。