ほぼ足りてまだ欲 その先

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公式数字

 昨日の東京10区衆議院議員補欠選挙の投票・開票公式数字はどこに出ているのかと思って探したら、豊島区のホームページに豊島区住民分があって、残りは練馬区のホームページに出ているというバカな扱い。なんでこれを東京と選管が管轄できないんだろうか。典型的な役所の縦割り行政サービスって奴です。バカだねぇ。
 豊島区は全部がこの選挙区なんだけれど、練馬区は一部がここに入っていて、光が丘なんて一丁目だけがこっち、というような不思議な割り振りになっている。なんすかね、これ?
 小池百合子がここを選挙区にして出てきたのは第44回の衆議院選挙で、投票率66.55%の丁度半分の得票を得ている。ところがその次の第45回では民主党に惜敗。2009年8月で、民主党が政権を得た、あの選挙。しかし、第46回、第47回と小池百合子が半分以上を得票してきた。
 ところが投票率を見てくると、第45回の66.55%以降どんどん減少。今回はなんと34.58%と有権者の3人に1人しきゃ投票に行っていない。投票総数は現時点では、127,965票で、当選を果たした若狭勝の得票は報道発表だと75,755票だから得票率は59.20%となる。しかし、有権者数、367,179人における得票の割合で見ると、わずかに20.63%に過ぎない。つまり5人に一人しか若狭勝に投票していない。
 いくら何でもこれはお粗末に過ぎる。たったこれだけしか、基本的な間接民主主義の基礎たるべき投票という権利を行使していない。僅かに、たったこれだけにしか、自分の権利を行使することができないというのにである。国会議員なんて誰がやっても同じ、なんかでは全くない。あれだけ自民党東京都連に逆らった連中を「勝てるから」という理由で公認した自民党の思う壺なんである。
 今回選挙権を行使しなかった有権者諸兄はまっさきに戦場へ向かう覚悟を固めて欲しい。この国はまさにそんな状況の中にいることを意識できないのはどういうことなのだろうか。真剣な感心を呼び覚ますことができない民進党の責任は大きいと、あとになってわかる。彼らは連合とははっきりと袂を分かつべきだ。連合はもはや既得権益のことしか考えられない連中で、労働運動ではなくなっている。
 一方の福岡6区では有権者数 380,707人投票率 45.46%で、当選した世襲五代目となる鳩山二郎(37歳)は得票数が106,531で、得票率62.2%ですが、全有権者に得票の割合は27.98%で3人に一人も彼を支持してはいない。自民党は当選が出てから公認を出すという、数を稼ぐためには何でもする。
 この選挙区で先に自民党が公認していたのは、自民党の藏内勇夫県連会長の長男にして林芳正農水相の秘書をやってきた藏内謙(35歳)だったのだけれど、得票数22,253、得票率はわずかに13.0%で、全有権者にしめる得票率からいったら5.85%にしか届いていない。毎日新聞のローカル版によると、党本部の古屋圭司選対委員長が8月の終わりには藏内謙に立候補辞退を求めたけれど、彼はそれを断って公認候補として立候補したのだそうだ。