ほぼ足りてまだ欲 その先

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選挙制度

 民主党政権が国会議員数を削減するといっている。自民党がいっているやり方にあわせるんだという。それなら民主党+自民党で一発で国会を通るという読み。それで、ほら、ちゃんと議員削減は実現したといいたいという仕組みだろう。
 これは多くの議員を抱える、いわゆる大きな政党にとっては大したことじゃないからいえる。しかし、小選挙区制というのは○か×かしかない。風が自民に吹けば、バタバタと自民大攻勢になるし、大失敗すれば、民主大攻勢となる。一か八かだから。だから、民主も自民も反対しない。
 しかし、これは彼ら以外には組織だって金を遣って動くことのできる宗教政党のように拠点を決めてそこだけを押さえるという割り切りをしない限り小政党は議員を送り込めない。これはやっぱりフェアではない。
 政治政党は政党助成金なんてもってのほかで、企業献金ももちろん本来あってはならないものに決まっている。それだから多くの人間が利権を求めて大きい、人が集まっている政党へ、政策信条、そんなものはどうでも良いから集まってくるのだ。何年も国会議員をやっているクセにいざ大臣になったら、なんもわかっていないなんて人間を抱えて、こんなに金をつぎ込んでいるなんて、馬鹿馬鹿しいではないか。
 本来的にはこうした仕事には莫大な歳費なんて出すべきではない。しかし、それでは折角ボランタリズムに駆られて政治を担当してくれようとしている人たちの負担が大きすぎるから歳費を出して多少なりとも軽減して貰おうという趣旨であるはずではないのか。
 そうかといって全国一区にして得票の割合にあわせて各政党のリスト上位が議員になる、といういわゆる比例代表にすると、ひとりひとりの人間性については誰もチェックができないまま、政党の意のおもむくままということになる。
 小選挙区制でも豪州がやっているように、「自分の支持者が上位2位までに入れなかったら、自分の票は誰に入れるか、ひとりが過半数をえるまでそれを続ける」選択制を採用するか。そうすれば少なくとも全くの死に票にはならない。
 多分それを採用すると全体像が判明するまでに時間がかかり、煩雑で、費用もかかるとい云う理由を根拠を示さずに取り上げて、大政党たる自民も民主も反対するだろう。時間がかかり、面倒でも、今よりは少なくともフェアではないかという気がする。アンフェアでも目をつぶって良いわきゃない。