ほぼ足りてまだ欲 その先

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区長選挙

 もうどうせ知られているだろうから書いちゃうが、私は台東区に住んでいる。ここの区長というのは私が住み始めた1976年からずっと自民党から出ている。非常に保守的な地盤だからまぁ、そうなんだろう。国会議員といったら今は中山能活が民主党から選出されているけれど、それまではもっぱら深谷隆司だ。しかし、彼はリクルート事件で失脚してからはなはださえない。何回出ても勝てなかった中山能活は民主の風に乗ってようやく当選した。

  • 内山榮一:昭和50年公選復活後初の区長として台東区長に就任後、平成3年4月まで4期16年:伴淳三郎とともにブラジルからサンバカーニバルを引っ張ってきた区長として未だに語られる。64歳で区長当選。退任時80歳。
  • 飯村恵一:内山の跡を継いで3期12年を務めたが任期満了を直前に2002年12月21日に急逝。享年73歳。就任時61歳。
  • 吉住弘:現区長。2期8年。就任時61歳。現在69歳。

 前回の区長選挙は2007年3月で当時の投票率はわずかに50.41%で吉住弘は自公推薦で29883票を得て、中山能活の息子、34歳で立候補した中山寛進(もちろん民主推薦)を7000票以上離して圧勝。吉住三選目となる今回の区長選挙に吉住は立つ気満々のところに、横やりが入った。それが保坂三蔵である。
 保坂は1973年に都議会議員に初当選してから6期を務め、1995年に自民党公認として参議院議員に立候補して当選。ところが2007年の選挙で自民党丸川珠代を擁立し、丸川は当選したものの、保坂本人は次点となって落選。この時点ですでに68歳。参議院は半数が3年ごとに改選になるが次の選挙には当然自民党の改選議員がいるし、何より自民党比例区については任期中に73歳を超える場合には公認しないといっているからどうするんだろうと思ってみていると、強引に2010年の参議院議員選挙にも比例区から立候補。81,000票強をとっただけで敗退。もう引退だろうと思っていたら、なんとこの4月の台東区長選挙に立候補するというのだ。
 吉住も三期目に立つ気満々である。自民党の台東総支部ではついに予備選挙を行うということに成り、「台東区の党員党友1928人のうち1363人が投票。無効票を除いて保坂氏が847票、吉住氏が513票を得て自民党台東総支部は遂に71歳の保坂三蔵を次期区長候補として推薦することに決めた(2010年12月27日15時38分 読売新聞)」上に吉住に対して自発的離党を促していたという。こうなると収まらないのが吉住で、ならばと自民党台東総支部に離党届を突きつけ、立候補を宣言したというのだ。71歳対69歳の闘いというなんとも次元の「高い」争いでこうなるとそっちはそっちで好きにやれといいたくなる。
 この間に真剣に考えてくれる若者が出てくると面白いのに、どうなっているんだろう。それにしてもこれまでの区長の就任年齢を考えるとこの世界では還暦過ぎで、若手ってことになっているんだと愕然。