ほぼ足りてまだ欲 その先

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旗だらけ

 ここの所都内はどこに行っても赤い長四角い旗が下がっていて、一体何のキャンペーンなのかと思ったら、IOC評価委員会が今日から東京に来るんだそうで、元不良小説作家はめをぱちぱちさせながらテレビに映っていた。これだけニュースでニュー・オータニで2016年夏季五輪招致を目指す東京五輪招致委員会が開いた「日本スポーツ界決起集会」というものが流されていたということはあらゆるテレビ局はこのオリンピックに賛成だということなんだろうか。まぁ、テレビとしては視聴率がとれる番組が提供されるんだから当然賛成なんだろう。新聞という媒体にとっても当然売り上げにつながるんだから賛成だろう。
 前回の東京オリンピックは高度経済成長のまっただ中にあってその原動機のひとつでもあったわけだから、役割としては歴史的にも相当に意味があったのかも知れない。高校生であった私の印象としては晴れがましい思いにキラキラしていたことは事実だけれど、まるで映画のセットのように表を一応覆ってその期間を持ちこたえた、という印象は免れない。
 元不良小説作家が「目の黒いうちに夢を叶えたい」というのは個人の勝手だろうけれど、別に彼のために東京オリンピックを開こうといっているはずではないと思うのだろうけれど、この辺の感覚が全くの話、気に入らない。
 この「日本スポーツ界決起集会」はこの際、どんな意味を持つのだろうか。IOCの目の前でデモンストレーションするわけでもなく、身内の集まりに過ぎないわけで、こんな集まりもみんな東京都のオリンピック招致経費で賄われているというのだろうか。これがなんの役に立つという説明がされているのか、一体こうした疑問はどこに聞いたらよいのだろうか。「いよいよ、明日からIOCの評価委員がやってくるぞ!いいか、落ち度があっちゃならないぞ!志気を高めよう!という集会を関係者で開くのであれば、なにもニュー・オータニでなくたってあの立派な都庁舎内で良いんじゃないのか?