ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

帰る

 連れ合いの仕事の関係があって今年は例年よりも短い滞在だったけれど、涼しくて充実した数日を過ごすことができた。掃除をして水道、ガスの元栓を閉めて、つるやに最後の買い物により、花豆の甘納豆を入手。友に別れを告げて一路、東京を目指すのかというと、昨日お休みで食べられなかった上田の蕎麦屋「くろつぼ」にむかって浅間サンラインを急ぐ。ここの道は毎日通っているような気がする。
 「くろつぼ」は国道18号線大屋駅前から1.5kmほど西に行って歩道橋をくぐってすぐを右に折れた左側にある。この道は慣れていないと見つけにくくてすぐに行き過ぎてしまう。私も行き過ぎてしまった。直角に曲がって庭に乗り入れると駐車場になっているけれど、初めて行くと、乗り入れていいのかよくわからなくて道路沿いの3-4台駐まれる駐車場に車を置く方が気がもめなくていいかもしれない。
 ごく普通の民家を改造したようで、奥の8畳座敷は昔の雰囲気そのままだ。6人座りのボックスがいくつかあってとても静かで落ち着く雰囲気だ。小さくジャズがかかっているところがいかにも近頃の洒落たお店のようだ。
 私たちが入ったときには先客のおじさんがお一人で食べておられるところだった。私は10食限定と書いてある粗挽き田舎蕎麦を、連れ合いは普通の盛りを注文。メニューを見ていたら夏野菜天ぷらというのがあって、これを注文すると、これはおもしろい。カプシカム、獅子唐、茄子、カボチャとあってなんとミニトマトの天ぷらがついていてこれが甘酸っぱくていける。
 田舎蕎麦と聞くとモソモソ、ごわごわを思うけれど、ここの田舎蕎麦は実に美味で、最近食べた蕎麦の中では秀逸といってよいだろうと思う。夜も力を入れている雰囲気がわかるし、ランチには要予約だけれど、松花堂の様なおかずがついたものがあるんだそうだ。軽井沢からやってくるには小一時間必要だけれど、わざわざ足を運ぶに値する蕎麦だ。追分あたりで並んで食うんだったらひとっ走りしてきても十分その価値はある。
 総じて今回の蕎麦は友人の日頃のリサーチのおかげで十分充実したものになった。感謝である。
 久しぶりに高速を通って帰宅。かつてに比べると全体的に走る速度が遅くなっているなぁと痛感する。馬鹿みたいな車で馬鹿みたいな運転をしている車には3-4台にしか遭遇しなかった。
 家に帰着したのは午後4時頃で、シャワーを浴びてからいつもの仲間が集まっているという店に出かけてみる。今日は何もやる打ち合わせをしていないからハナから酒に手を出す。そのうちに呼び出されてあがってみると酔っぱらっていて何を話したのか、何を歌ったのか、あんまり記憶がない。巣に半年ぶりくらいに顔を出して辞する。