ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

帰京

 一週間の温泉+蕎麦の旅が終わって帰京する。雨が降り続く。かなり激しく降ったり、ぱたりとやんだりして、はなはだ、面倒だ。
 帰りの日はいつも農協の直売所に行き、スーパーに行くのだけれど、掃除や荷造りを終えて10時半頃に直売所に行ってみると、9時の開店にあわせてわぁ〜っとやってきたひとたちがめぼしいものを持って行っちゃった後だった。どうやら、近所の食べ物屋さんやペンションなんかが営業用に持って行っちゃうらしい。昔はこんなことはなかった。爺ちゃんがひとり「なんも残っちゃねぇなぁ」と嘆いていた。結局モロコインゲンもないし、レタスも残ってない。
 ツルヤ軽井沢店に行くと、こんな雨だというのに車は満杯に近く、中はワンワンしていた。野沢菜の漬け物はここのものが柔らかくて美味しい。花豆入りのおこわ、おやき、丸山珈琲、明日のパンなんてものを買って帰る。ジャムはすでに入手済み。
 最後の蕎麦は小海線の三岡という小諸から三つ目の駅の本当に目の前にある「郷ごころ(さとごころ)」という蕎麦屋。ナビゲーターがあるから行かれたけれど、なかったらわからないだろうなぁ。ここの駅は全くの無人駅。
 随分綺麗なお店で真新しい内装。お蕎麦はほとんど草笛系で盛りも多分同じくらいあるのではないだろうか。私たちには普通盛りでもう十分で連れ合いは食べきれなかったくらいだ。いつもだったらその分を私が食べてしまうんだけれど、どうもここのところに来て太りすぎてきちゃって、その反省があって、手を出さなかった。草笛を超えているのは天ぷらで、自然な衣でこっちの方が私の好みだけれど、天つゆがいけない。もうちょっと天つゆを濃くしてくれたら良いのになぁと。感激するのは値段である(大きな声では言えないが)。天ざるがなんと900円しないのだ。これは贅沢だ。
 この蕎麦屋に来ることに至ったのは風呂を布引温泉に的を絞ったからだ。布引温泉は小諸の「あぐりの湯」の麓にあって、あそこほどの眺望は望めないらしいけれど(何しろ雨模様でよく見えない)、あそこほど無茶混みになっていない分、今のうちに行っておこうと思ったのだ。
 入浴料は500円でほとんどこの界隈の日帰り風呂の相場。施設はそんなに大きくはないのだけれど、ここは宿泊施設が併設されている。二人利用で一人分は素泊まり5,000円だそうだ。ところで、なんで日本では一部屋売りではなくて一人売りなんだろうか。一人旅の人が多いからなのか?そんなこたぁないだろうけれど。
 お風呂はそんなに大きくはないし、付随設備も大きくはないが、ほとんどの人がここまで来るなら「あぐりの湯」に行ってしまうらしくて、空いていて快適だ。ぽつぽつ雨が降る露天風呂には私の他におっさんと爺さんがいて、その二人が喋っているのを訊いていたら、おっさんは長瀞から来たんだけれど、「あぐりの湯」が混んでいたからこっちに来たと行っていた。その二人が出て行ってしまうと露天を独り占めだった。
 結局毎日日帰り温泉を巡ってきたけれど、今回はいずれも良いお湯だった。おかげで足の皮膚炎もすっかり快癒。かつての湯治の意味がとてもよくわかった。
 帰りは上越高速を淡々と走って午後6時には帰着。やれやれ、大変に疲れた。