帰りのバスで、運転手のすぐ後ろに座っていた。途中からアジア人の男性が乗ってきた。運転手に彼の目的地をカタコトで伝えた。運転手は行きますよと答えた。しかし、彼はそこでクレジット・カードを出した。明らかに観光客だ。たしかに世の中にはクレジット・カードで公共交通機関を利用できる国はいくつもあるけれど、残念ながらこの国では、マイナンバーカードにかまけていて、そこまでデジタル社会にはなっていない。運転手はそれでは乗れないといいながら、彼の財布の中を見たが、彼は日本円を持っていない。ふと日曜日だから「良きサマリア人」になろうとしたのか、私は「How much do you need?」と尋ねた。すると彼はそこまでは世話になれないというようにニマニマしながら首を横に振った。「Are you sure?」私はおせっかい心が出ていった。彼は首を振りながら降りていった。私のすぐ後ろに立っていたアジア人と思しき二人連れが、驚いた顔をしてそれを眺めているのが運転手の後ろに張ってあるプラスティックパネルに写って見えた。
東京で売っているスノーシューズというのはとても高価な本格的なものか、中国製のスノーシューズとは名ばかりの、長靴の変形ものくらいしかない。ま、考えてみれば、長靴で十分だものなぁ。昔はそれに荒縄を縛って滑り止めにしたものだ。
寒くなるのが遅かったせいか、今年はなかなか紅葉にならない。いつまで経っても日当たりが良かったところの木だけが紅葉している。
名古屋の市長選挙は、副市長だった日本保守党というまがい物の煽り立てるだけの右翼が支持する男が当選したんだそうで、名古屋市民というのがそんなに右翼的な傾向を持っているんだとは知らなかった。それにしても投票率が39.63%ってのはいくらなんでもあまりにもひどすぎないだろうか。2.5人に一人しか投票に行かないんだ。こうして民主主義とはいい難い住民の参加率となって、この国はドンドン右翼的傾向が幅を利かせだしていることをひしひしと感じる。
そんなことをこんなクソジジイがいくら思っていたって、世の中がそうなんだからしょうがないわけだよね。世の中がこれで良いといっているわけだからね。