ほぼ足りてまだ欲 その先

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自民党

 今日でキャンペーンが終わって明日総裁選挙が行われるそうだ。衆議院選挙から約一ヶ月が経ってようやく後任総裁が決まる。マスコミが全国世論調査をしているものを見ていると谷垣禎一河野太郎がそれぞれ30数%で良い勝負のように見えるけれど、では自民党支持者あるいは全く支持政党がない層の中ではどうかと見ると圧倒的に谷垣が河野を引き離している。
 ということはこのままだろうから谷垣が次期総裁に就任するということで、これまでの自民党路線から大きく離れるものとはならないだろうということができるだろう。ということは今後の自民党が大きく変われるチャンスをみすみす逃したということになる。
 河野太郎の「小さい政府」主張は民主党政権に対するカウンター・パートの存在としてはわかりやすいけれど、谷垣の主張は全くよく見えていない。
 尤もこの世論調査は他党支持者は当然のごとくアンチ自民党の立場にいるわけだからこれまでの自民党のあり方は間違っているとの認識に立っているわけで、河野太郎を支持するのは当然なんで、あんまり意味はない。なにしろこの選挙は自民党の中だけでの話なんで狭いコップの中の話なんである。
 河野太郎自民党を離脱した「みんなの党」の渡辺喜美と近いところにいる。渡辺は行政改革担当として一生懸命やってみたらあまりにも各省に問題があることに気づいてしまったけれど、自民党がそれを見て見ぬ振りをするので離脱した。そういう点では自民党の体質を改善しようとして挫折した。今ここでまた河野太郎が総裁選挙に敗れて渡辺と合流して自民党を離脱するとしたら、自民党はどんどん何もやらない醜いグループとして沈んでいく可能性がある。
 河野太郎が指摘するように小選挙区で敗れてしまったにもかかわらず比例ですくい上げられて未だに居残っている各派閥の領袖がノホホンといる状況を見ているとなんだか民間人を見捨てて満州を南下した関東軍、満鉄幹部家族を見ているような気がする。
 あ、そうそう、自民党総裁選にはもう一人立候補しているけれど、見るべき主張は何もない。なんだかかつての月亭八方なんかに似ている様な男である。