「フォントにあった怖い話」は大変に面白かった。実際には使われていないJISの漢字なんて、どういうこと、と笑う。フォントには昔からこだわっていたものだったのだけれど、今やせいぜい選んだとしても丸ゴシならいいかとか、なんでもヒラギノ丸ゴシだ、とか全然気にしなくなったなぁと昔が懐かしい。ただし、MS明朝は未だに生理的にいやだ。
昔、といっても12-13年前にひょんなことから仲間内で「へた文字フォント」なるものが流行ったことがあって、もちろん当時のことだからひらがなしかこのフォントにはなかったんだけれど、やたらとこれを使いたがった。
ある日、ニフティのオフ会があって、その時遠くから新婚旅行で遊びに来てくれた人が、お祝いをしてくれたみんなにご自分で焼いたクッキーを配ってくれた。そこに新妻が書いたカードが挟んであった。そのカードを見た瞬間に私は思わずいってしまった。
「あ、可愛いなぁ、このへた文字フォント！」
周囲は凍り付いた。その新妻の手書きだったのだ・・・・。
