ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

10円三つ

バスに、バスに乗ろう
バスに乗って旅に出よう

10円、三つで旅に出よう
バスに乗って旅に出よう

 お恥ずかしながら42年前に私が作った曲の詞。なにしろこれだけでA-メロ2回分なんだから恐れ入る。全曲通しで15分になろうという長さである。当時、そんな曲はヒットしてもドーナツ盤に乗らない。そんなことを考えるような状況にはいなかったからそんなこと考えもしない。昨年その当時以来久しぶりに出会った某音楽プロデューサーが「思いっきりの白玉の羅列に驚かされました」といったくらいだ。
 当時の都バスが30円だったわけで、それが今では200円である。しかし、この200円というのはむしろ安い方で京都の市バスだと220円はするし、あっちはゾーン・システムだから一定以上はあがっていくので整理券が必要な路線もある。
 地方に住むことの大変さはパブリック交通機関がどんどん斬り捨てられてしまう状況になり、挙げ句に残っていても高くて目の玉が飛び出るほどの料金であることの上に、滅多にやってこないという状況だ。先日もテレビでやっていたけれど、年老いてきたらできるだけパブリックな足が便利なところに住みたいと思うようになってきた。恵まれている人はそれまでの住まいを売り払って都心に帰ってくる。ようやく日本も住み替えという概念ができてきたといっても良いのだろうか。その代わりに若い人たちが地方で暮らしはじめてくれるとそっちもまた元気が出る可能性があるかも知れない。いずれにしろ世代間交流を考えなきゃなぁ・・・。