ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

それもいうなら

「日本が長期的に景気低迷してる一つの要因は年寄りが死ぬまで金を離さないこと。高額預金税を導入し、5000万から10%の税金を徴収して財源に」とtwitterでいっている人がいた。これを提唱するには高齢者がなんで死ぬまで金を離さないのか、という要因を考える必要がある。闇雲にお前らの金を分配しろとひったくったら多分それこそ世代間闘争が起きるだろう。年寄りは外に出歩かなくなり、より一層経済活動が逼迫するだろう。
 何故離さないのか、そして何故あの「金さん、銀さん」ですら、お上からいただいたお金を「老後の貯蓄」に使うといったのか。
 それは一体いつまで生きられるのかが分からないし、そのためにはどれほどの費用がかかるのかも分からないし、最期を看取って貰うために必要な金額がどこまで必要なのかが分からないからだ。「いやいや、そんな心配は要らないよ、身体が動かなくなったら介護の手なんてかけないで、そのままあの世に送り出されちゃうんだよ、楢山節考のようにね」というのであれば話は別だが、今の時代、そんなことはあり得ないだろう。
 もし、例えばこの国の介護システムがどんなところにいてもどんな環境に暮らしていても、最後の最後になってどう考えても人の手を借りないと暮らすことができなくなったら、「施設に入ってなんの心配も要らないケアが確保されます、しかし、その代わりにあなたに残されるのは必要最低限の収入、あるいは資産だけ、ということになります」とその時にはこの人の資産収入は国庫に納入されるというシステムにしたらどうだろう。
 なにしろ最後の最後は充分に保証されている訳だ。国庫にそんなに持って行かれちゃうんだったらどんどん遣おうじゃないか、残したってしょうがないもの、ということになる。
 物事はそんなに簡単じゃないというのは分かる。分かるけれど、こうした発想がないと年寄りが金を離す訳がない。
 これに近いシステムを採用している国もあるんだからやってやれないことはないと思うんだけれどなぁ。