ほぼ足りてまだ欲 その先

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書籍

Pen (ペン) 2010年 5/15号 別冊 [雑誌]

Pen (ペン) 2010年 5/15号 別冊 [雑誌]

 今日の行程から考えて、新宿の「ブック・ファースト」へ。目的は雑誌「pen」の別冊、「キリスト教徒はなにか。」である。この本と「考える人」の最新号「特集 はじめて読む聖書」の赤い表紙とが並べて平積みしてある。一体この事態はなんだ。急に日本でキリスト教に対する関心が高まっているとでもいうんだろうか。若しくは単なるタイミングの偶然性が生んだ思わなく出来事ということだろうか。
 中身は殆どグラフ誌といった様相で、なんだかざっと見たところあたかも「西洋宗教美術」の授業の参考資料の様である。その合間合間に入門編記述があって全編を読めばなにやらつかめそう。ちょっと惜しいのは掲載されているすべての教会、絵画といったものの所在地がすぐに判明する記述が欲しかった。なかなか良いと思ったのは関連する映画、キリスト教知識を持っていればもっと分かる映画の紹介。ただ、もう一歩踏み込んでこの映画のこの場面はこういうことを意味していたんだというものがあったら、もっともっと興味深いものになったのではないだろうか。
 そして音源の紹介記事があったのが嬉しかったけれど、「Hymn」としての紹介というよりも関連したジャンルの紹介になっていて肝心要の「Hymn」の説明が欠落している感は否めないけれど、実際の話、日本の音源産業にはこの観点は完全に欠落していて求めようにも求めることができないのが実情だから仕方がないといえる。
 奥付には各ページを担当した著者名が掲載されている。肩書きのある人とない人がいるが、研究者の中にキリスト教系の学校所属と思われるのはわずかに同志社大神学部神学研究科の小原克博教授のみで、あとの方は美術系の研究者だろうか。
 阪急コミュニケーションズはペンブックス「神社とは何か? お寺とは何か?」なんてものも昨年刊行している。
 岩波ジュニア新書の江川紹子「勇気ってなんだろう」がtwitter上でよく見かけるので、どんな本かと思ってその棚に行ってみると、見あたらない。出版社が違っているのかと端末で検索してみたら間違いじゃない。もう一度見ると在庫が棚になかった。
勇気ってなんだろう (岩波ジュニア新書)

勇気ってなんだろう (岩波ジュニア新書)

 この号かどうか分からないけれど、今月はMacPeopleがお買い得と書かれていたのを不意に想い出して遅ればせながらこれを取り敢えず。


 もう一冊は「中帰連」資料や現地に存在した供述資料等の分析をした「中国侵略の証言者たち」(岩波新書)。45名の非起訴者の一覧を見ると山西残留者の内最後に釈放された人は1964年の3月でこれは驚くべきことに東京オリンピックの年である。