ほぼ足りてまだ欲 その先

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水俣

 本日午後1時から行われる水俣病慰霊式に鳩山首相と小沢環境大臣が出席するのだそうで、歴代の首相のうち、この式に参列するのは鳩山由紀夫が初めてだそうだ。ここまではテレビのニュースで聞いたのだけれど、産経新聞の記事を見ると、こんなことも分かった。

水俣病について首相が政府の責任を認め、謝罪するのは、(平成)18年に小泉純一郎首相が「悲劇の拡大を防止できなかったことを痛感し、率直におわびを申しあげる」との談話を発表して以来、歴代2人目。第一次政治決着を果たした村山富市首相は反省の意を示すにとどまっていた。
 慰霊式には患者や遺族ら約800人が出席。原因企業チッソの後藤舜吉会長、小沢鋭仁環境相らも参列した。
 慰霊式は平成4年以来、毎年開催され、今年で19回目。患者らはこれまでも環境大臣と首相に出席を要請してきた。(MSN.産経ニュース 2010.5.1 10:58)

 如何にも自民党偏向新聞らしく、最初に首相として言及した村山が「反省」したことよりもたかだか談話を発表したことの方が重要だというニュアンス満々。そこに言及するのであるならば、歴代の首相経験者がズラズラとまだまだ生き残っているんだから、彼等がこの式典に参列したって良いじゃないかとでも書けばいいのに。水俣の惨状を無視してきた時のリーダーたちがそのままノホホンとしていることについてコメントを聞いてみようじゃないか。
 挙げ句の果てに、この記事はよく見ると式が始まる前にすでに過去形で書かれている。歴代の首相同様誠意があると誰か言うんだろうか。