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アイスランド人の先祖に米先住民女性

 とても興味深い話で、2010年11月18日 18:38 発信地:マドリード/スペインでAFPが伝えている。

 欧州の地を初めて踏んだネイティブ・アメリカンは、西暦1000年ごろに北欧のバイキングによってアイスランドに連れてこられた女性だった可能性が高いとの研究結果を、スペイン科学研究高等会議(CSIC)が発表した。クリストファー・コロンブス(Christopher Columbus)の「新大陸」発見より数世紀も前に、バイキングが北米大陸に到達していた。
 CSICとアイスランド大(University of Iceland)の研究チームは、アイスランドの4つの家系、約80人について遺伝子解析を行った。すると、通常ネイティブ・アメリカンか東アジア人にしか見られないDNA型を全員が持っていることが分かった。
 当初、このDNAは比較的最近アイスランドに移住してきたアジア人に由来するものと思われたが、血統を調べてみると、4家族とも祖先が1710〜1740年にアイスランド南部の同じ地域に居住していたことが明らかになった。
 新たに「C1e」と名付けられた系統はミトコンドリア型であるため、女性によりアイスランドに持ち込まれた可能性を示唆している。アイスランドは10世紀から孤島であったことも考え合わせると、この遺伝子はネイティブ・アメリカンの女性のもので、女性は西暦1000年ごろにバイキングにより現在の米国から連れてこられたとの仮定が成り立つ。

 元々アイスランドには先住民はいなかったといわれていて、とにかくスカンジナヴィアから移住してこの国は始まったといわれている。ひと冬この地で過ごしたスカンジナヴィアからやってきた連中が余りにもこの国の冬が厳しかったので、恨みを込めて「氷の国」と名付けたといわれている。
 一方、Osloのヴァイキング博物館に銅像があるHelge Marcus Ingstadによると「北米への最初の航路を発見したのはViking」だと証明されていて、アイスランドレイキャビックには北米航路を発見したLeifr Eiricssonの銅像も建っている。
 もちろんDNAとしては理論立てることはできるのだろうが、今では顔に表れる特徴ではもう認識できないということだろう。そういうコミュニティが残っていれば面白かったのだろうけれど。
 こんなことをいったら相当に差別主義的だといわれかねないかも知れないけれど、1950年代に作られたヴァイキングもの映画に出てくるように、ヴァイキングは相当他国にいって搾取をしていた可能性は高いな。