ほぼ足りてまだ欲 その先

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マスコミはどうしたんだ

 小沢一郎の現在の状況についてマスコミは読者を騙し続けていって良いのか。
今朝の讀賣の社説

小沢氏の強制起訴や説明責任の回避、元秘書3人の起訴などを踏まえれば、政党としてけじめをつけるのは当然だ。

 こう書いている。小沢一郎に本当になんの容疑がかかっているのか、について全く詳報を付して報道しようとしていない。ひょっとして小沢一郎は人知れぬところから人知れぬ程の金を集めて、「金を出した奴にはもうけ口をあてがう」という行為をしているのだとしたらこれは「議員を辞めろ!」と主張して行かなくてはならないだろう。しかし、それが証明されているのかといったら今どこにもその証拠はない。
 建設会社から秘書が5000万円の現金を貰ったっていっているじゃないか、という容疑が語られて秘書だった国会議員は逮捕された。しかし、彼はそんなものは受け取っていないといっているし、物的証拠が挙がっているわけでもない。じゃ、小沢一郎を検察が不起訴にしたにもかかわらず検察審査会が二回目にようやく議決して起訴されるということになった。起訴されたら即座に議員は議員資格を剥奪されるというのが讀賣の常識なんだろうか。
 買春容疑で起訴されたイタリアの大バカ色ボケ首相は首相の地位をそのうち追われることになるだろうけれど、あの国では起訴=地位剥奪と至っていない。少なくともイタリアの方が讀賣よりは数段民主的だということがわかる。ま、主筆主筆だから、訳のわからんことを平気で活字にするのかも知れないけれど、金を払っている読者こそよい迷惑だ。
 でも、あの日本一の大新聞が嘘を書くとは思えない、という読者ばかりなんだろうな、きっと。
 日本経済新聞もほぼ同様な論調を書く。こうした見るからに現実を無視した、そうでないことを決めつけて報道するという論調を続けていくバックグラウンドは一体なんだろうか。なにかそうさせる要素が各社の共通の要因としてあるということなんだろうが。