枝野が屋内待避地帯について、避難指示が出たら直ぐに避難できるように指示をしたと、会見で明言した。この地帯はどんどん拡がっていくことだろう。なにしろ福島第一原子力発電所3号炉はプルサーマル発電が行われていて、昨夜の現場労働者のβ線汚染水による火傷は3号炉そのものが崩壊していることを示しているという説がtwitterで語られているからである。
この政府・霞ヶ関・東電・電事連による事故の発生とその隠蔽は大きな歴史的ポイントとなり、わが国にとって阪神淡路大震災を大きく上回るターニングポイントになることだろう。
追記：NHK報道。
「屋内に退避するよう指示が出ている半径20kmから30kmの地域について、国の原子力安全委員会は、放射性物質の放出が収まる見通しが立っていないとして、「放射線量が高い場所に住む住民に対し、積極的な自主的避難を促すことが望ましい」という見解」というんだけれど、飽くまでも自分で責任をとるつもりはないし、避難を支援するつもりもないってことか。自分で勝手に避難しろってことか。ひどい国だ。この原子力安全委員会の初代委員長は正力松太郎。現在の委員長は班目（まだらめ）春樹委員長（元東京大教授）。
班目氏は2007年2月の中部電力浜岡原発（静岡県御前崎市）運転差し止め訴訟の静岡地裁での証人尋問で、非常用発電機や制御棒など重要機器が複数同時に機能喪失することまで想定していない理由を問われ、「割り切った考え。すべてを考慮すると設計ができなくなる」と述べていた（2011年3月22日20時26分 読売新聞）。
（専門：流体・熱工学） 1972.3. 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了 1990.11. 東京大学工学部教授 1995.4. 東京大学大学院工学系研究科教授 2010.4. 原子力安全委員会委員
