ほぼ足りてまだ欲 その先

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理論通りです

 こんな大きな津波が来るとは思っていなかった。その理由は土木学会の津波評価委員会の弾き出してきた数値に従っておったからである。だから、問題があったとしたらそれは津波評価委員会に大きな責任がある。
 とはいったって、津波評価委員会原子力発電施設のあり方について責任を持つわけではない。ましてや彼等のうちの半分は原子力発電を思いっきり推進してきた各電力会社の技術者が務めていたわけで、彼等が今ある設備を大いなる予算をかけて保護しなくてはならない結論を纏めるという度胸があったかといったら、そんな筈はないわけだ。
 土木学会といったって彼等が法的な力を持っているといういい方ははなはだ疑問な話であって、これは他の学会でもいえることなんだけれど、学会というものの結論を切り札としても良いのかといったら、これまでの日本の司法の判断がどうだろうと、その結論が恣意的な方向性を指向してしまう危険性が大いにあることは認識していなくてはならない。
 こんな話ひとつにしても、それをシレッとして、全然平気な顔して多くの人の前で開陳していられるという感性もはなはだ問題だけれど、それを指摘しないマスコミ、指摘しないいわゆる有識者の諸兄については私達は大いに罵倒しなくてはならない。罵倒し続けていかないと自分達がバカな思いをいやというほどさせられて、それでもなんの問題もないという厚顔無恥な奴らの顔を見続けなくてはならないという羽目に陥ってしまうのである。