ほぼ足りてまだ欲 その先

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香山リカ

 精神科医立教大学現代心理学部の現役教授である香山リカダイヤモンド社の書籍オンラインでふざけた見解を開陳しているので、お読みになられることをここに推薦しておく。こちら
 反原発を標榜している人の中心にいるのは一般社会に適応できない、いわばニートのような人たちだと書いて驚かせ、彼等がヒーロー視しているのが大学の中で「冷や飯を食わされていた」けれど脚光を浴び、時代のヒーローになっていく京大実験炉の助教である小出裕章だとしている。
 「いまや日本中で最重要人物の一人になるという姿に、彼らはおとぎ話のようなイメージを抱いているのではないでしょうか」と書くに及んでは、こいつ焼きが回ったなという印象を持つ。ここで「西鉄バスジャック事件犯」を持ち出してくるなんざ、もう相当にダメダメだ。
 「ファンタジーの世界ではなく、現実のなかに逃避を正当化できるテーマが出てきたからです」として原発問題をこんな形に変形して貶める姿は、通産-東電-電事連から雇われてしまったのではないかと思わせるのだけれど、ひょっとすると本当にそうかも知れない。(こう書くときっと彼女は妄想癖があると指摘して見せたりするんだろうか)。
 彼女は立教大学が現代心理学部を創設した時に引っ張られて教授に収まっているけれど、立教大学の平和・コミュニティ研究機構が「原発を考えるシリーズ」のシンポジウムを開いて前福島県知事の佐藤栄佐久を招いてまで議論している姿勢と大きく異なるのが極めて印象的である。

 ちなみに平和・コミュニティ研究機構は第4回として7月8日(金)18:15-21:00に国際社会の様々な受け止め方、大学の国際化への影響についてシンポジウムを開く。会場は池袋の立教大学太刀川記念館3階ホールで、どなたでも無料で入場が可能。


 それにしても本当のことをキチンと説明してくれている専門家が小出裕章一人しかいない現状をわれわれは大きく憂えるべきであり、大きな声で訴えていかなくてはならない。