ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

今日の散歩

 インドの大統領、Pratibha Patilがウィーンに来たんだそうで、旧王宮では赤絨毯(今時はレッド・カーペットというらしい)が敷かれていて、おまわりさんがたくさんいて、インドの大きな国旗が飾られていた。

 その王宮に宝物博物館なるものがあるんだけれど、今までいったことがなかった。取り敢えず一度行ってみようじゃないかということになって今朝出かける。

 その前にシュテファン大聖堂も一度じっくり見ておかなくてはと、入っていったら後ろから呼び止められる。何だといったら切符を買えという。へぇ〜、金を取るとはね、と思ったのだけれど、ロンドンのセント・ポールズでも、ここのカールス教会だって結構な金を取るじゃないかということになるのだけれど、ここは取り方がえげつない。塔にあがるエレベーター代、地下のカタコンベの見物代、ヴォイス・ガイド代なんてあれもこれもと金を取り、全部込み込みにするとなんと12ユーロほどにもなる。これほど大きな教会なんだから、見物者からの献金だけでやらんかい!といいたくなる。祭壇のそばまで行くだけで3.50ユーロを払った。パイプ・オルガンが見えるだけで3基ある。

 それにしてもあの周辺は馬車のたまり場になっていて馬臭くてしょうがない。その上、入り口にはいつでも「モーツアルト演奏会」の客引きが何人も立ち並んでいて日本人と見ると「こんにちわ!モーツアルト!」と相変わらずうるさくてしょうがない。

 王宮の宝物博物館の中身は一見に値する。随分たくさん持っていたものだと感心する。その上フラッシュを焚かなかったら撮影し放題である。12ユーロも取るのはいかがなものかと思ったので、帰りにトイレも利用させてもらった。なにしろこの街はトイレを探すのが一苦労だからだ。このあたりではここのトイレは博物館に入らなくてもショップから利用が可能だ。
 スペイン乗馬学校のトイレは50セントを要求されるけれど、それは入り口のオート・スライド・ドアだけで、いっぺんに何人でも入ることができるし、うまい具合に誰かが出てくればその隙に入ってしまうことも可能だ。私が出たときにはどこの国の人か知らないけれど、おじいさんがその恩恵に浴していた。

 王宮の宝物博物館では入場の際の係員も、そして会場の中の係員も、しつこいくらいに鞄は前に抱えてみるようにと忠告してくる。それほどその種の人間がいるということである。