ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

けちくせぇなぁ

 世の中はモバイル機器がどんどん進んで来ちゃって、今時電車の中でスマートフォンをいじっていないで、ぼぉ〜っとしているのは私くらいのものになって来ちゃっている。先日は日比谷線の中で隣に座った30代後半、今脂がのりきっているんだぞといわんばかりの青年が、鞄からiPadを取り出し、さっさと手慣れた状態で立ち上げたと思ったら、ソリティアとかクロンダイクっていうトランプのひとり遊びをやり始めた。このゲームは昔うちの親父が家にいると四六時中やっていたゲームだ。あの人はなんであんなことをずっとやっていたのだろうか。多分20-30年間はやっていたと思う。なにしろ誕生日祝いは新しいトランプセットで良かったから世話がなかったけれど。
 今やアメリカであったら殆どの本がそうした電子機器で読むことができるし、映画もレンタルしてみられるし、メールや写真だってそれで片付けられる。カナダに暮らしている私の友人は日本の雑誌のエッセンスも月額僅か500円で、そうした機器を使って読んでいるというのだ。
 こうなってみると、外に出掛ける必要がないんだから、そんな機械は手元に入らないといっている場合じゃなくて、こんなサービスがあるから、そんな機器を手に入れたい、ということになる。iPhoneなんぞにいたってはまったくその通りであるだろう。
 前にもいくらも書いたけれど、米国の大学はかなりの一般的な授業に関してはどんどんその授業をpodcastで公開している。iTunesを立ち上げてiTunes Storeで、見にくいトップメニューの中からpodcastを選び、iTunes Uを選ぶ。そこで「大学」を選ぶとここからアクセスすることのできる大学の一覧が出る。
 例えばUCLAを選び出して、「UCLA International Institute Podcasts」を選択すると、一番古いもので今年の2月の「The crisis of the law in colonial Egypt: Violence, Ideals of Humanity, Colonial Governance」という講義がアップされていて、最も新しいものでは10月17日のレクチャーが既にアップされている。こうしたものはどんどんメインテインしてiPhoneiPadで移動中に聴くことができるのは素晴らしい。
 もちろん日本の大学だってその動きの中にいて、東大だってこの大学podcastの一覧の中に入っている。ところがアップされているものがあまりにも古い。上野千鶴子の講義を見付けて面白そうだと見ると(こっちは動画付きだ!)なんと2006年の講義で、もう5年も前のものだ。
 尤もわが母校のわが母学部なんぞに至っては紀要のpdf化であってもコピペする学生がいるから古くなってからしかやらないというのは如何なものかと思うけれど、これが実態だ。けちくせぇなぁ。