京橋の「京すし」に用事があって出掛けたついでに(もちろん昼飯をそこで食べて)、明治屋に寄ってTULLYS'のブラック・珈琲と払底していた挽いたコーヒー豆を買い、マリオンの前の有楽座で映画を見た。
帰りにたまには中央通りじゃなくて、裏を通ろうと天賞堂の角を京橋方向に曲がる。名古屋商工会館の先のビルの店が、何屋なのか判らないのがあった。ここにこんな店があったとは思い出せないと思って見ると、どうも棚には小さなまるでサプリメントの瓶のようなものが並んでいる。店頭を見ると、ポンプのついたボトルがある。近づいてみるとボトルの表記はすべて英語で、日本製ではないのが判る。日本語は小さなラベルが貼ってあるだけだ。どうやらスキン・クリームだと判ったから手にとってみると、ラベンダーのような香りだ。中に入って聴いてみると、Melbourneのお店でAesopという、今流行のボディケアのお店だそうで、ここも今年の9月に開いたのだそうだ。Melbourneでは20年前からということのようだけれど、Sydneyでは聴いたことがなかったと思ったけれど、私が興味がなかったからという理由だけかも知れない。
そのまた先に、見たこともないケーキ屋さんができていた。隣の地下へ入る扉のところに「只今待ち時間30分」とカードが出ていて、「イートイン」と書いてある。
「キルフェボン グランメゾン銀座」という店で4月にここへ動いてきたらしい。それまでどこにあったのかも知らない。連れあいは本来「カフェ」とでも書くべきだろう、その「イートイン」の外にいたお姉さんに「ここは何屋さん?」と訊ね、出てきた30代の女性二人に笑われていた。笑うこたぁねぇだろう。なんだか駐車場みたいなところにお姉さんが立っていたら不思議に思う方が普通だよ。それにしても、確かに珍しいトルテだけれど、ワン・ピースが1,200円もするようなものを食べようという人たちが待ち時間が出るほどにいるようだから、この国は決して不景気とは思われない、と普通だったら思うよなぁ。
そういえば松崎煎餅の横のテディ・ベアは既に閉館。こうしてみると銀座の栄枯盛衰も結構ペースが速い。
映画は「SOURCE CODE(邦題:ミッション:8ミニッツ)」というリピートものなんだけれど、とても興味深い映画だった。映画が如何にシナリオで見せるものか、という典型のような映画だ。決して華やかではないけれど、考えさせる。慌てて出掛けたにしてはよい映画に遭遇した。