ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

情報統制

 3.11関連についてはあとからばれてきているものの、政府、東電が情報統制をしてきたことは周知の事実だ。いや統制なんてしていない、国民がパニックに陥ってはならないという考えのもとでしばし公開を控えていただけだというのが細野豪志の言い訳だったかと記憶している。しかし、これは細野豪志の責任もさることながら、首相の責任であることは確実である。
 正しく表現するならば、これは情報統制ではなくて、情報隠蔽であり、みんな一斉横並びでないとその後のあらゆる方面でのしっぺ返しが怖い、あるいは既に嗅がされている鼻薬にて前問題になるマスコミ各社が勝手に報じないというスタンスをとったり、同じ表現選択をしてきた結果統制されているという見方もできるわけで、彼らの責任は非常に大きいということもあらゆる場で語られていることであるから、今更いうことではない。それでも、
 しかし、この情報統制と非常に素直に受け入れるべきだと考えている、既に立派に洗脳されてしまっている人たちが非常に多きに渡ることも事実だろう。
 その証拠に細野豪志が「パニックを避けた」と発言したことをニュースで流れても細野を非難して立ち上がる人は非常に限られてしまっている。国民はもう福島原発に関して触れることに飽きてしまっているんだろうか。
 斑目春樹があれだけ人をバカにした態度をとっていても、口先でどうにでもなるというあしらい方をしても大山鳴動すらせず、何も起きない。どうしちゃったというのだろうか。冷静であることは正しいことかも知れないけれど、これだけ何も起きないのはどうしたことだろう。なんでも受け入れるという悟りの境地に達しているのだろうか。
 新聞が書くことはほぼ世の中の大勢で、彼らが間違ったことを報じて事件になったことはないじゃないかという理解なんだとしたら(そんな単純な人はいないか・・)、それはそっくり嵌ったということだろう。あの戦争に突入していく過程では全国民が丸々その仕組みの展開に嵌っていたことは周知の事実だろう。
 しかし、それすら振り返ってみなかったら気がつかないし、意図的に忘れさせようとしてきている人たちがいないわけではない。大阪の某市長とか、東京の某知事なんかがやっていることはほぼその範疇に入るけれど、まさか新聞がそんなことを暴露しない。そんなことをすると自分の首を絞めると「誤解」している。それは彼ら自身にとって得策ではないと思っているし、その呪縛に自らはまり込んでいる。

 デモに行く度に思うのは沿道の人たちの無表情が何を意味しているのか、ということだ。自責の念から自分が思い出さないようにしているのに目の前に突きつけるなよ、ということなのだろうか。そうはいっても偶々街を歩いている時にそういうデモに遭遇したら私もそういう目をするということなんだろうか。
 わかっているのに、わざわざこれ見よがしに(そのためにやるわけだけれど)、目の前に突きつけられると癪に障って(これをウザイというのか)、知らん顔をする、というやつだろうか。
 「あなた、洗脳されてますよ」といわれたら「この俺がそんなところにはまり込むわけないだろう」と否定するという奴だな。「洗脳」とはそういうものだろう。