ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

会話がない

 眼精疲労-肩こりー頭痛の回路を断ち切るべく、昨日は久しぶりに地域のプールに歩きに行った。そこに着くまでにおおよそ20分間くらい歩く。夕方のプールは意外と空いていて、歩くコースには私が入った時には6人しかいなかった。しかし、徐々に増えてきて1時間後にヨレヨレになってさすがに出ようとする頃には14-15人くらいはいただろうか。私は隣の泳ぐコースとの間のコースロープに沿って歩いていた。それがいけないといえばそれまでだけれど、隣のコースを泳ぐ女性に2回ほど蹴飛ばされた。それぞれ違う女性だったようだけれど、彼女たちは一度たりとも止まって、「失礼」とか、「ごめんなさい」という言葉を掛けることはない。何事もなかったかの如く行ってしまう。少々のことがあっても当たり前だと思っているのかも知れない。別段足が着かないほど深い水深ではなくて僅か水深1.2mほどだから、立ち止まって声を掛ければよい。かつて私はそうしていた。というよりも人の身体にあたったということで、慌てて立ち止まった。
 よたよたと帰ってくるとうちのすぐ傍の角で、女性同士の自転車が出会い頭にぶつかりそうになった。鋭いブレーキの音を立てながらも止まることもなく、ものの見事にかわしあって行ってしまった。ひと言の言葉も発することはなかった。「失礼」でも「ごめんなさい」でもない。言葉が出ないのか、要らないと思っているのか。
 近頃図書館のシステムが変わって総べて機械相手に処理するようになった。予約した書籍も、自分のカードを差し込むと、どこの棚にあるから捜せと出る。それを読み取り機の上に置いてカードを入れると、読み取って、自分のカードに印刷してくれる。返す時もポストのような口の中に放り込むだけだ。徹頭徹尾、誰とも口をきかずにすむ。コンビニでも向こうは何かをいっているけれど、こっちは絶対口を開かないぞと思っていれば何もいわずにすんでしまう。
 こんな世の中なんだから、できるだけ知らない人と口をきかずに暮らすってことなのか。それじゃ、友だちなんてできねぇよ。